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ネットワークオペレータ、COVID-19に対応してCAPEX加速

July, 14, 2020, Boston--Cignal AIによると、COVID-19は2020年第1四半期、トランスポート装置需要に触媒作用を起こし、同時に世界中のサプライチェーンを麻痺させた。同社の最新「トランスポートハードウエアレポート」調査結果は、光およびパケットハードウエアの販売は、地域、製品カテゴリ、ベンダにより飛躍的に変動していることを示している。

Q1 2020中、ネットワークオペレータは、増加するネットワーク需要に対処するために新規装置の発注と導入を加速させた。全ての注文が即時の導入向けではなかったが、オペレータは、不確定な時期に直ぐに利用できるように余分な在庫も必要としていた。しかし、コンポーネント供給と装置製造チェーンの断絶、移動や出荷制限のために装置メーカーは、需要を満たすことができなかった。その結果、個々の装置ベンダの成果は、コンポーネントや製造ソーシングに依存して変わった。

「装置需要は、現在堅調である。ある主要オペレータは、同社の年間CAPEXの70%をすでに使ったと報告している」(Scott Wilkinson、リードアナリスト)。「オペレータは、容量とインベントリ構築要求を先送りしている。また、今年下半期には需要減が見込めそうだ」と分析している。

トランスポートハードウエアレポートは、四半期毎に発表され、全ての地域と装置タイプで光トランスポートとパケットトランスポート装置を調査している。分析は、個々の装置ベンダの業績とガイダンス、および自社調査研究に基づている。予測は、地域内の装置タイプに対する見込投資トレンドに基づいている。

1Q20トラスポートハードウエア調査の要点
・ほとんどの装置ベンダは、COVID-19運用問題のために、5~10%の販売減を主張している。需要は急増しているが、部品、製造の調達ができず、装置納入ができないために全てのエリアで販売が減少した。この減少は、Juniperなどのベンダのパケット装置販売では特に当てはまっていた。
・Ciena、Cisco、Infinera、Nokiaは全て、今期北米で光トランスポート販売は前年比で20%増だった。同地域でのパケット販売は大幅に落ち込んだ。サプライチェーン問題が、サービスプロバイダからの需要の継続的な低迷と複合したからである。
・中国におけるトランスポート装置販売は二桁減となった。ネットワークオペレータとサプライヤが、増加したネットワークトラフィック需要と複雑なサプライチェーン問題に取り組んでいるためである。
(詳細は、https://cignal.ai)