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NEC、量子コンピューティング適用サービスを開始

July, 2, 2020, 東京--NECは、量子コンピューティング(量子アニーリング)技術を活用し、多くの社会課題に内包され、今後、ますます複雑化していく組合せ最適化問題の解決を支援するため、「量子コンピューティング適用サービス」を開始した。

自社のベクトル型スーパーコンピュータ SX-Aurora TSUBASAをベースにしたシミュレーテッド・アニーリングマシンや Leapクラウドサービス経由でD-Waveの量子アニーリングマシンを活用し、顧客のニーズに適した教育や技術検証等をサービスとして提供する。

 サービスでは、NECがこれまで実証から得たノウハウをもとに、業務課題抽出、最適化方式検討、定式化・机上検討、現場適用検証まで、量子コンピューティングの業務適用に向け、フェーズごとに必要な支援プログラムを用意している。

ナップサック問題や巡回セールスマン問題に代表される組合せ最適化問題は、自社のリソースと外部の様々な制約要因が関係し、解となる組合せは膨大になる。このため、膨大な組合せの中から、瞬時に最適解を導きだすことが可能な量子コンピューティング技術が注目されており、金融・製造・流通・交通をはじめ、さまざま産業において技術適用の実証が進められている。

 サービスは、顧客のビジネス課題が量子コンピューティング技術で解決できるのかを、技術の習得から実証までトータルに支援する。また、より良い組合せが得られるように、課題の規模や特徴に合わせて、利用するプラットフォーム、アルゴリズムの選択・組み合わせが可能。

(詳細は、https://jpn.nec.com)