June, 9, 2020, Northbrook--マーケッツ&マーケッツ(MarketsandMarkets)のレポート「光インタコネクト市場、製品カテゴリ(ケーブルアセンブリ、コネクタ、光トランシーバ)、インタコネクトレベル、ファイバモード、データレート、距離、アプリケーション(データ通信、長距離通信)、地域ごとの2025年までのグローバル予測」によると、市場は2020年に90億ドル、2020-2025年にCAGR 13.7%成長で、2025年には171億ドルに達する見込みである。この市場の主要な成長因は、データセンタの世界的導入増、クラウドコンピューティングの世界的普及、ビッグデータ解析、およびIoTが含まれる。
2019年SMFセグメントがMMFよりも光インタコネクト市場で大きなシェア
シングルモードファイバ(SMF)セグメントは、2020-2025年、マルチモードファイバ(MMF)セグメントよりも規模が大きい予測されている。市場のこのセグメントの成長に寄与する主因は、長距離データ通信アプリケーションで光インタコネクトの採用が伸びていることである。SMF光インタコネクトは、1つのタイプの信号だけで、長距離で高いデータ転送レートを提供する。光インタコネクトは、データセンタ間のインタコネクト、およびメトロと長距離レベルインタコネクトで従来の銅線ベース電気光インタコネクトに取って代わった。低減衰で、相対的にデータ転送レートが高いからである。
チップおよびボードレベル光インタコネクトセグメントが予測期間に最高CAGR成長の見込み
市場のチップレベルおよびボードレベル光インタコネクトセグメントが、予測期間に最高CAGRで成長すると見られている。このセグメントの成長に寄与する主因は、低消費電力と高いデータ伝送レートの高速プロセッサ需要の伸びである。パラレルコンピューティングの人気上昇、マルチコアプロセッサと3Dチップの出現がチップレベルおよびボードレベルの光インタコネクト需要増を生み出している。それらは、様々なアプリケーションの高速コンピューティング処理に極めて重要になってきている。
ケーブルアセンブリセグメントが2019年、光インタコネクト市場で最大シェア
2019年、ケーブルアセンブリセグメントが、光インタコネクト市場で最大シェアだった。このセグメントの成長は、世界中のデータセンタと通信でファイバオプティクス導入が増加したためである。このケーブルアセンブリにより、高帯域接続アプリケーションに必要な高いデータレートと低減衰が可能になる。さらに、ケーブルアセンブリは、従来の銅線ベースの電気ケーブルアセンブリと比べると、低消費電力であり、これはデータセンタや高性能コンピューティングアプリケーションに、それらが適していることを示している。
データ通信アプリケーションが2019年の光インタコネクト市場をリード
アプリケーションベースでは、光インタコネクト市場は、データ通信と長距離通信に分けられている。データ通信は、予測期間に光インタコネクト市場を牽引する見込である。このセグメントの成長は、データセンタやHPCアプリケーションで、データ転送レートが高いことから、光インタコネクトの採用が増加したためである。世界中でデータセンタの数が増加しているので、市場のこのセグメントの成長が促進されると予測されている。光インタコネクトはイントラおよびインタデータセンタインタコネクト目的の幅広い範囲に対応している。したがって、Google、Alibaba、Microsoft、Facebook、および Appleなどの主要データセンタ企業が、データセンタで光インタコネクトを利用している。
2019年、北米が光インタコネクト市場で最大シェア
北米は、2025年、光インタコネクト市場で最大シェアをとると予測されている。市場のこのセグメントの成長は、AT&T (US) やT-Mobile (ドイツ)などの通信会社が米国で5Gサービスを始めるために着手した戦略によるものである。これらの企業は、2020年末までに全国的5Gサービスをスタートさせるために米国で5Gネットワークインフラストラクチャの展開に集中してる。このことが、次に、予測期間中に北米で市場の成長を促進すると見られている。さらに、この地域のGoogle (US)、Amazon (US)、Microsoft (US)、および Apple (US)などの主要データセンタ会社の一部の存在も、北米における光インタコネクト市場の成長に大きく貢献している。