April, 13, 2020, New York--ABIリサーチのホワイトペーパーは、グローバルパンデミックが5Gコアおよびエッジネットワークに及ぼす短期的、中期的影響を見極めている。
業界全体がグローバルソフトウエアセントリックネットワークと運用にシフトしている。これは現在の見通しが暗い世界経済展望とCOVID-19の結果である。マクロレベルの成長停滞が、需要サイド(エンタプライズ業種)に影響を及ぼすことは避けられない。エンタプライズ領域の販売は、5Gコア展開や新たな通信デジタル展開のイノベーションおよび普及の原動力と見なされている。疑いなく、5Gコア導入からのテレコクラウド収益は、2020年の予測90億ドルに対して20%-30%及ばない。通信ネットワーク近代化への投資不足は、短期的には20億ドル~30億ドルの範囲のいずれかなる見込みである。
ABIリサーチ、シニアアナリスト、Don Alushaは、「5G市場は、期待されていたよりも成長が速かった。2020年、通信サービスプロバイダ(CSPs)のネットワークにおける5Gスタンドアロン(SA)コア商用導入の開始が予測されていた。しかし、その予測が現実となるのは、少し先のことかもしれない。その一部は、COVID-19が、5G SAネットワークの処理能力と安定性を検証するさらなるトライアルとテストをほぼ確実に頓挫させためである。短期的には、業界は既存のコンシューマからの収益を守る以外の選択肢はないかもしれない」と説明している。「CSPsの守勢には小規模のプロジェクトがともなう。目的は、5G SAネットワークやインテリジェントソフトウエアへの新規投資を必ずしも必要としない運用効率を手に入れることである」。
一般的な合意では、エンタプライズ市場が5G投資を促進し、さらなる成長の原動力となる。「長期的には、COVID-19による混乱は、業界が、自由に扱える代替成長オプションを考えるきっかけになる。グローバル生産フロンティアにおける業界の位置は、代替できないネットワーク資産やインフラストラクチャであり、それがコンシューマフロントで引き続き成果を生み出す」とAlushaは指摘している。主要経済の中には、製造プロセスで短期的「中断」はあるが、それによって業界は再生可能な道を考えるチャンスをつかむことになる。5G SAコア、光ファイバネットワーク、動的な新しいソフトウエアで、業界は、反映と、イノベーション、企業、社会、個人の協働の先駆けとなる。「とは言え、それには課題がともなう。特に内部組織の改革である」と同氏は付け加えている。
(詳細は、https://www.abiresearch.com/)