March, 11, 2020, Northbrook--マーケッツ&マーケッツ(MarketsandMarkets)のレポート「海底ケーブルシステム市場、アプリケーションごと、地域、2025年までのグローバル予測」によると、市場は、2020年に130億ドル、CAGR 11.0%成長で、2025年に220億ドルに達する見込みである。
海底ケーブルシステム産業の成長は、世界的なインターネット接続数の増加、地球規模で帯域激増、新しい洋上風力発電能力増設、国&島間接続需要の増加が原因。さらに、OTTプレイヤによる大容量通信システム導入への投資増、高圧直流(HVDC)海底電力ケーブル需要増加が、世界の海底ケーブルシステム分野の開発に大きな成長機会を創りだすと予測されている。
ウエットプラント製品セグメントが予測期間に海底通信ケーブル市場で大きなシェア
ウエットプラント製品セグメントの成長は、海底に敷設するためのケーブル、リピータ、ブランチングユニットによるものである。SLTEなどのドライプラント製品は、帯域要求にしたがってアップグレード可能である。
予測期間に、洋上風力発電が海底電力ケーブル市場で最大規模
Global Wind Energy Council (GWEC)によると、UKが世界最大の洋上風力市場で、2019年に設置された風力発電容量の~34%のシェア。これに続くのがドイツ、同年インストールされた全容量の~28%のシェア。中国がシェア~20%。さらに、UK、ドイツ、中国、日本、台湾などの国々が、地域洋上風力エネルギー産業の拡張と開発のために巨額投資を計画している。これらの要素は、予測期間に洋上風力発電向け海底電力ケーブル需要を刺激すると予測されている。
今後数年で太平洋横断通信ケーブル市場が急成長
太平洋横断地域に敷設される海底通信ケーブルシステムは、それぞれのルートに沿った海底システム容量増強だけを狙っているのではなく、通信遅延に関して競合を押しのけることも焦点にしている。これら新しいシステムは、特に地域の南側に沿った領域で、ルートダイバシティを実現した。Information Technology and Innovation Foundation (ITIF)の2019年レポートによると、2019-2021年、予定されている太平洋横断地域で海底通信ケーブルの~30%が、容量増、アジア、オーストラリアと米国間の遅延低減を目的にしている。
(詳細は、https://www.marketsandmarkets.com/)