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ホワイトボックス型光伝送装置向けオープンソースOS Goldstone

November, 18, 2019, 東京--NTTエレクトロニクス株式会社(NEL)は、ホワイトボックス型光伝送装置に大容量のコヒーレント光トランシーバを柔軟に実装可能とする、装置組み込みソフトウェア(OS)「Goldstone」の構築プログラムをオープンソースとしてTelecom Infra Project (TIP)に提供する、と発表した。
 GoldstoneはOpen Compute Project (OCP) やTIPなどのオープンソースプロジェクトの成果を組み合わせた装置組み込みソフトウェア(ネットワークOS)で、このソフトウェアを含まないハードウェアのみのホワイトボックスにインストールすることで、大容量のコヒーレント光トランシーバとの組み合わせによる光伝送システムを柔軟にインテグレーションすることが可能となる。TIPが提唱している、ハードウェアとソフトウェアを分離することで、個別に最適な最新技術の適用や継続的な性能改善を迅速に行うことのできる環境が実現できる。
 Goldstoneは、OCPで開発されたOpen Network Linux(ONL)をベースOSとすることで、多様なホワイトボックスプラットフォームのサポートを可能にした。その上でKubernetesによるコンテナベースのアプリケーションマネジメントを採用し、ソフトウェア構成の柔軟性を実現している。EthernetスイッチASICの制御にはSONiC/SAI、コヒーレント光トランシーバの制御にはNTTが開発をリードするTAIを利用。Goldstoneのモジュール型アーキテクチャにより、将来的にはEthernetスイッチASICを含まない従来型トランスポンダやROADM、光ファイバアンプなどのラインシステムのOSとしての利用も可能。
 GoldstoneはEdgecore社のホワイトボックスプラットフォームCassini向けプロトタイプネットワークOSとして開発が開始された。現在では5つ以上の組織でCassiniの評価のために利用され、株式会社ミクシィは商用ネットワークで利用している。またWistron社のプラットフォームGalileoにも対応しており、今後も対応プラットフォームの拡大を計画している。
(詳細は、https://www.ntt-electronics.com/)