November, 12, 2019, Northbrook--マーケッツ&マーケッツ(MarketsandMarkets)のレポート、「量子カスケードレーザ、パッケージ(C-Mount, HHL & VHL パッケージ, TO3 パッケージ)、動作モード(連続波、パルス)、製造技術(ファブリペロ、分布帰還)、エンドユーザー、および地域毎、2025年までのグローバル予測」によると、市場規模は、2019年に3億3500万ドル、予測期間にCAGR 3.9%成長で、2025年には4億2200万ドルに達する見込である。
ガスセンシングや化学検出アプリケーションにおける量子カスケードレーザ(QCL)の利用増、ヘルスケアアプリケーションにおけるQCL需要増が、QCL市場成長を後押しする主因。
2019-2025年にファブリペロ(FP)製造技術が最高CAGRで成長
FP製造技術の市場規模は、予測期間に最高CAGRで成長する見込である。FP QCLは、高出力を供給する非常にシンプルなQCL。これらは、ブロードゲイン、低コストQCLであり、ハイパワーQCLデバイスに使用されている。FP QCLは、軍用に使用されている。これらのQCLは、高動作電流で高帯域マルチモード動作である。
2019年、動作モードでは連続波(CW)がQCL市場で優勢
連続波動作モードの市場は、2019年に最大シェアが予測されている。連続波は、中断なしのレーザビームを特徴としており、これはQCLの連続励起により達成される。このモードでは、波の振幅と周波数が不変。連続波モードのQCL動作は、安定した出力を必要とする。連続波QCLの回路は、パルスQCLに比べて簡素。連続波は、最大デューティサイクルで得られる。
北米が2019年QCL市場で最大シェア
金額では、2019年QCL市場で北米が優勢と予測されている。北米におけるQCL市場の成長は、ヘルスケア分野でQCLベース呼気分析の採用増、軍&防衛分野でQCLベースダイレクト赤外防御(DIRCMs)の採用増によるものである。さらに、北米における、Thorlabs, Inc. (US), AdTech Optics (US), Block MEMS LLC (US), Wavelength Electronics, Inc. (US), Pranalytica Inc. (US), and AKELA Laser Corporation (US)など、市場リーダーの存在が、同地域におけるQCL市場成長に大きく貢献している。