November, 1, 2019, Duesseldorf--ヨーロッパの研究者は、消費電力をGb/sあたり50%低減する低エミッション、1.6Tb/s速度インターネット開発にフォトニクスを利用しようとしている。
Horizon2020助成コンソーシアムTERIPHICは、新しい光トランシーバモジュールを開発している。これはインターネットデータセンターで使用されるもので、Gb/sあたり50%省エネとなり、カーボンエミッション削減となる。
テラビット交換に光を使うことで、TERIPHICグループは、新しいトランシーバが問題解決を促進し、キュータイムを削減すると見ている。
HPC、エッジコンピューティング、マシンラーニングの処理インタバルを短縮するので、新しい超大容量、低消費電力ブラガブルモジュールは、800Gb/sや1.6Tb/sを可能にする。
1.6Tb/sは、267のHD Netflix映画を1秒でダウンロードすることに匹敵する。
現在のゴールドスタンダート400Gb/sを上回ることを目標にしているTERIPHIC(InP EMLアレイと光インタコネクトポリマホストプラットフォームをベースにしたテラビット光トランシーバ)では、そのモジュールはGb/sあたり0.3ユーロのコストが期待できる。
3年、560万ユーロTERIPHICプロジェクトは、2021年12月までの予定である。また、Photonics PPPを介して欧州委員会(EC)から470万ユーロの助成金を受けている。
フォトニック集積
TERIPHICプロジェクト調整チームのPanos Groumasは、「フォトニクスは、将来のデータセンターにとって重要である。TERIPHICは、現在のフォトニック集積コンセプトと商用組立装置の工程によりローコストテラビット光トランシーバを開発する考えである」と語っている。
「400Gは、素晴らしく、それは2018年に実証された。とは言え、HPC、エッジコンピューティング、マシンラーニング、エンドユースエクスペリアンスは、既存の400Gb/sの速度で動作することはない」。
「われわれは、少なくとも2km伝送、8レーンの量産対応800Gb/sプラガブルモジュール、16レーンの1.6Tbpsミッドボードモジュールを開発している」とGroumasは話している。
「Gb/s消費電力が減少すると、データセンターは、省エネとなり、石炭を含む様々な燃料源に依存する発電所から電力の供給を受け、カーボン排出の大幅な削減が見通せる」。
プロジェクトリーダー、Hercules Avramopoulos教授は、「TERIPHICはOバンドのEMLアレイ、PDアレイおよびポリマチップを一つにまとめる。ポリマチップは、アレイ集積のホストプラットフォーム、レーンの波長MUX/DEMUXとして機能する」。
集積はバットエンド結合ステップを利用する。これは、商用装置でモジュールに特化したアライメントとアタッチメント工程により自動化される。
TERIPHICが紹介した新しいトランシーバ設計は大幅なコスト削減を可能にする、送信器と受信光サブアセンブリ(TOSA/ROSA)部分が両方とも自動化されるからである。また、パッケージングレベルでは、トランシーバモジュールのGb/sあたりコストは約0.3ユーロとなる見込である」とAvramopoulosはコメントしている。
「TERIPHICは、特別な、明確に定義された技術目標をもった、業界が後押しするプロジェクトである。プロジェクトが開発し供給する技術は、コソーシアムパートナーそれぞれがTERIPHICに持ち込む独自のノウハウにより、実行可能である。
「ICCSとテレコムイタリアは、システム仕様の提供に関与、またMellanoxは、Lab設定と実際の設定の両方でデバイスの試験に責任を持つ。
「フラウンホーファーHHIは、フォトニックプラットフォーム、アクティブコンポーネントを提供し、ficonTEC装置を利用してコンポーネントとフォトニックプラットフォームのハイブリッド集積に関与する。FiconTECは、自動化アセンブリ工程用のカスタム装置、III-V Labは、高速電子駆動チップを供給する。最後に、Mellanox Technologiesがトランシーバのパッケージングに取り組む」むとAvramopoulosは説明している。
(詳細は、https://www.photonics21.org/)