July, 11, 2019, San Jose--CiscoとAcacia Communicationsは、CiscoがAcaciaを買収することで最終合意に達したと発表した。
既存のCiscoサプライヤ、Acaciaは、高速、光インタコネクトを設計、製造している。これらは、ウエブスケール企業、サービスプロバイダ、データセンタオペレータが、急成長するコンシューマのデータ需要に応えるものとなっている。
契約では、Ciscoは1株あたり現金70.00ドル、現金払いおよび市場性のある有価証券でAcaciaを買収することに合意した。これは完全希薄化ベースで約26億ドルになる。CiscoとAcaciaが一体となるので、CiscoはAcaciaの既存顧客および新規顧客のサポートを計画している。これらの顧客は、業界トップのコヒレントオプティクス、デジタル信号処理/フォトニック集積回路モジュール、トランシーバを、ネットワーキング製品やデータセンタに利用したいと考えている。
「ソフトウエア、シリコンおよびオプティクスを取り入れるることで、Ciscoは、意図したアーキテクチャでネットワークのあらゆる領域を改革していく」とCiscoネットワーキングおよびセキュリティビジネス担当エグゼクティブVP、ジェネラルマネージャ、David Goeckelerはコメントしている。さらに同氏は、「マルチクラウド時代における帯域爆発により、光インタコネクト技術はますます戦略的になっていく。Acaciaの買収によりCiscoは、強力なスイッチング、ルーティングおよび光ネットワーキングポートフォリオに基づいて、顧客の最も厳しい要求に対処していくことができる」と付け加えている。
Ciscoは、光システムのフルポートフォリオを提供し、ウエブスケール、サービスプロバイダ、エンタプライズ、公共分野の顧客セグメントをサポートしていく。これらの光システムは、性能、パワー、コスト要件に対処する。Acaciaの技術は、Ciscoの光システムポートフォリオを強化する。シャーシベースシステムからプラガブル技術に移行する顧客の数が増えており、これらの顧客はオペレーションを簡素にし、ネットワークの複雑性を軽減することができる。
「コヒレント技術は、光ネットワーキングに大変革をもたらしてきた。また、プラガブルコヒレントオプティクスの導入で、進化を続けていく。買収が完了すると、CiscoとAcaciaは既存のAcaciaの顧客に製品を供給し、サポートしていく。Acaciaの技術をCiscoのネットワーキングポートフォリオに組み込むことで、コヒレント技術とプラガブルソリューションへのトレンドを加速し、世界中の広範な顧客を受け入れていく」とAcacia社長/CEO、Raj Shanmugarajはコメントしている。
買収は、慣例的手続完了条件、必要な規制認可にしたがい、Ciscoの会計年FY2020第2四半期中に完了する見込である。この取引が完了すると、Acaciaの従業員は、David Goeckelerが統括するネットワーキングとセキュリティ事業内のCisco Optical Systemおよびオプティクス事業に加わる。