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「光アップコンバージョンフィルム」に関する特許を取得

March, 18, 2019, 和歌山--和歌山県工業技術センターでは、空気中でも安定して「低いエネルギーの光」を「高いエネルギーの光」に変換する「光アップコンバージョン」フィルムを開発し、特許を取得した(特許第6429158号)。
 これまでにも「光アップコンバージョン」という現象は報告されていたが、一般的には、液体中や半固体など空気に触れない状況下で起こる現象であったため、実用化が難しい技術だった。
 工業技術センターでは、ポリビニルアルコールフィルム中に「光アップコンバージョン現象を起こす材料」を閉じ込め、独自の技術でフィルムを伸ばすことにより、空気中でも安定して光アップコンバージョン現象を起こすフィルムの開発に成功した。
 この技術は大面積化が可能なことに加え、大気中で容易に作製が可能であり、将来的には、太陽電池や省エネフィルムなどへの応用が期待される。
この技術成果は、英国化学会誌「Molecular Systems Design & Engineering」(http://dx.doi.org/10.1039/C8ME00041G)に掲載されている。

(詳細は、http://www.wakayama-kg.jp)