December, 27, 2018, Northbrook--マーケッツ&マーケッツ(MarketsandMarkets)は「自動光学検査システム市場、タイプ(2D AOIシステム、3D AOIシステム)、技術(インラインAOI、オフラインAOI)、業界(家電、通信、自動車、医療機器)および地域ごと2024年までのグローバル市場」レポートを発表した。
自動光学検査(AOI)システム市場は、2018年に4億4400万ドルと推定され、2018-2024の間にCAGR 24.3%で成長して、2024年には16億4100万ドルに達する見込である。AOIシステム市場成長を後押しする主因は、コンシューマエレクトロニクス向けの需要増、高品質電子コンポーネント需要増、エレクトロニクス製造サービス(EMS)会社による生産性向上要求である。
2018年までは2D AOIシステムが市場をリード
2D AOIは、EMSプロバイダで最も広く使用されている検査技術である。現在、最先端の2D AOIシステムは、マルチ超高解像度カメラを装備している。10~15MP、高精度テレセントリックレンズ、最適照明用多層照明技術を備えたものである。これらのシステムは、その検査プロセスの柔軟性により、検査時間が高速化されている。さらに、ICの極性、光学式文字認識などの一部の欠点は、2D AOIシステムによってのみ検出可能である。そのため、電子コンポーネントメーカーにとっては、これは最適選好となる。
高度に洗練された微小化スマート器具に対する需要増が、AOIシステム要求を後押ししている。
小型でより高度な電子機器に対する需要増によりコンシューマエレクトロニクス製造業は、一段と新しい技術をデバイスに実装するようになる。そのような新技術に含まれるのは、小型化されたパッシブコンポーネント、強力で電力効率が優れたIC、およびセンサなどである。一つのデバイスに多機能を搭載する選好傾向により、スマートフォン、ラップトップ、ウエアラブル機器など最新の電子機器は、一段と複雑になっている。こうしたデバイスの一層の複雑さが、検査用の最先端AOIシステム需要を後押ししている。さらに、3D検査技術の採用増で、AOIシステムは、これら複雑なコンシューマ電子デバイスで高品質基準維持に重要な役割を果たす見込である。
予測期間でAPACがAOIシステムの最大市場
中国、韓国、日本などのAPAC諸国が、電子コンポーネント製造の大半を占めている。中国は、世界の電子製造の約半分を占めており、電子製品の世界最大輸出国の一つである。有利な政府の政策と、低い製造コストが、中国における多国籍およびスタートアップ企業に途方もない成長機会を創出している。Made in China 2025キャンペーン下で中国政府は、国内製造能力強化を狙っている。例えば,2018年2月、重慶市政府、Tsinghua Unigroup (中国)、および Sino IC Capital (中国)は、158億ドルでIC投資会社設立に合意した。さらに、韓国は、世界クラスのインフラストラクチャと高度熟練労働力を持つ動的製造業部門を擁している。コンシューマエレクトロニクスと自動車が韓国経済に寄与する主要産業の一部である。韓国は、2017年に初めて日本を追い越して、世界第三位の電子製造業となった。