August, 17, 2018, Wellesley--BCCリサーチのレポートによると、応答時間短縮のためにエンドユーザーにより近いデータ処理の必要性から、企業/団体などの組織体は、ミニデータセンタや分散ネットワークノードを実行し、世界のエッジコンピューティング市場を促進している。
2018年、エッジコンピューティング世界市場は、106億ドルに達すると予測されている。市場は、CAGR 14.2%で成長し、2023年には210億ドルに達すると、「グローバル市場と技術、2023年までのエッジコンピューティング」レポートは予測している。
現行世代のアプリケーション、ビッグデータ分析、コグニティブコンピューティング、モノのインターネット(IoT)が、高帯域と低遅延を必要とするため、クラウドモデルは性能遅延となる。エッジコンピューティングは、新しいアーキテクチュアを使って、アプリケーションのワークロードをユーザーに近づける。
調査ハイライト
・有望ではあるが、エッジコンピューティング導入の最適方法の定義と決定は、大きな障害のままである。
・アジアパシフィック地域が、予測期間に最高CAGR 17.5%で成長する見込である。
・エッジコンピューティングは、ある位置からクラウドデータセンタまでのデータ転送、150~200ミリ秒(ms)を一般に2~5msに減らすことを目標にしている。
「集中型クラウドではなく、ネットワークエッジでデータを処理するエッジコンピューティングの能力は、新しいアーキテクチュアであり、新製品とサービスが必要になるチャンスである」とBCCアナリスト、Michael Sullivanはコメントしている。「リアルタイムIoT、ビデオおよび先進的分析アプリケーションに押されて、エッジコンピューティングは勢いを増している。市場は、これらのアプリケーションに牽引される産業分野で2020年までに200億ドルに成長すると予測されている」。
5Gネットワークへの進化が成長に寄与
エッジコンピューティングへのトレンドは、5G、次世代モバイルネットワークによっても加速される。5Gネットワークは、広範な無線ネットワークで極低遅延アプリケーションや高帯域サービスを目標にしているからである。エッジコンピューティングは、5Gの目標達成に極めて重要である。