July, 18, 2018, Wellesley--BCCリサーチのレポート「ウエアラブルコンピューティング: 技術、アプリケーション、グローバル市場」によると、ウエアラブル技術はわずか数年で、単なるフィットネストラッカーから、多様な特徴や接続性をもつ幅広い機器に発展した。
業界は、2023年までCAGR 28.3%成長を見込んでおり、市場規模は823億ドルに達すると予測されている。
この市場の主要プレイヤは、Alphabet、Apple、Fitbit、Garmin、Huawei、Sony、Samsung and Seiko Epson
調査の要点
・成長は、ヘルスケアと医療セグメントで最も力強く、2023年までCAGR 33.1%と予測されている。サイズでは、市場をリードするのはフィットネスとウエルネスセグメント、市場規模は2023年に309億ドルと予測されている。
・身体装着製品は、2023年までにCAGR 35.7%成長、一方手首装着製品は、市場をリードすると見られており、2023年の市場規模は457億ドル。
・非コンシューマ分野が2023年まで市場の成長で優位を占め、CAGR 37.7%成長。しかしコンシューマエンドユーザは規模で上回り、2023年には推定で466億ドルに達する見込である。
「ウエアラブルコンピューティングデバイスの採用は、多くの商用、産業環境で上昇傾向にある、特にARヘッドセット、Googleが先駆者となるスマートグラス。ARヘッドセットは、産業製造環境での採用が増加しており、様々な組織に利益をもたらしている。オペレーションの合理化、効率強化、作業場での傷害や事故の回避など。加えて、他の商用エンドユーザ、例えばインフォテインメント、ヘルスケア、医療、製造、セキュリティ、流通業種などが積極的に投資して、その技術の可能性を開き、それぞれの事業を働きやすく安全な場所にしようとしている」とレポートは分析している。
市場の制限要因としてのインタフェースと個人のセキュリティ
ユーザインタフェースの特徴は、製品が市場で成功を収めるために極めて重要である、またメーカーは常に、サイズ、利用しやすさ、複雑性のバランスをとろうとしている。ディスプレイサイズと解像度は、快適性と利用しやすさを犠牲にして改善されることが多い。一方、プライバシー侵害問題が、ますます表面化してきている。ARグラスの中には、連続的にライブビデオストリームをキャプチャし、それをインターネットにアップロードするものがあるが、これはプライバシー侵害の問題になる。こうした懸念は、自動的にデータをクラウドベースサービスにアップロードする健康やフィットネスデバイスの調査でも反響が出ている。