June, 8, 2018, Maharashtra--Esticast Research and Consultingは、「ファイバレーザ切断装置市場、タイプ(2D、3Dレーザ切断)、アプリケーション、業界トレンド毎の、2018-2025予測」を発表した。2017年、2Dレーザ切断セグメントが、世界のファイバレーザ切断装置市場で最高収益シェアを生み出した。主要地域の中で、APACが最高収益シェアで、2017年の市場シェア48%を占めた。
「高い人間工学、高速操作、高出力安全性が、3Dファイバレーザ切断装置の成長を促進する主要素の一部である。3Dファイバレーザ切断装置のほとんどが、適切な偏向レンズを搭載したプリフォーカス光学系を使用しており、これにより焦点精度が向上し、レーザ光の伝達向上、装置の滑らかな機能が実現する。自動車製造業の連続的拡大、特にAPAC地域での拡大が、予測期間における3Dファイバレーザ切断装置の販売を後押しすると見られている」。
2017年、さまざまな産業でアプリケーションが急増したため、2Dレーザ切断セグメントが世界のファイバレーザ切断装置市場を牽引。
2Dファイバレーザ切断装置は、通常、金属加工、航空産業、シートメタルワークショップ、鋼材の高速切断などのアプリケーションで利用されている。加えて、2D技術は、造船、冶金設備、エレベータ、工作機械、家電機器などにも使用されている。優れたビーム品質、高い焦点パワーと優れた効率が、市場の成長を促進する主な要因。さらに、自動車、機関車などの業界からシートメタルコンポーネントの継続需要が、各分野で2Dファイバレーザ切断装置の成長を後押ししている。
一般機械加工セグメントが、約40%のシェアで市場リーダーとして浮上。これは、高い微細切断技術要求によるものである。
ブレードの込み入った、複雑な設計、精密孔形成、装置の切断&溝形成は、高い微細切断技術を必要とする。タービン、工業用ポンプ、他の大型機械は、正確な設計と製造を必要とする。わずかな製造欠陥に起因する最悪の結末を回避するためである。設計上のわずかな欠陥、あるいはコンポーネントの溝形成の微細欠陥により、装置全体を崩壊させる可能性もある。そうした事故を回避するために、機械メーカーの中には、工場にファイバレーザ切断装置を導入するところが出てきており、これが世界市場におけるこのセグメントの成長を後押ししている。
APACが、高収益が期待できる市場として登場。これは同地域でさまざまな産業が成長しているためである。
2017年グローバル市場、収益面でAPACは約48%の市場シェアだった。この地域の予測期間における成長率は4.1%と見込まれている。中国は、世界の自動車および自動車部品の最大市場の1つ。電気自動車の急成長トレンドが、中国におけるファイバレーザ切断装置市場の成長を後押しする。この技術が、自動車で用いられる込み入った設計やコンポーネント構造の切断用に広く採用されているからである。また、韓国、台湾などの国々のエレクトロニクスや半導体産業の急拡大が、この地域市場において、複数の成長機会に道を開く。一方、インドでは、“Make in India”などインド政府の多様な政策にともない、医療と自動車産業の成長が、さまざまな地域および海外メーカーのインドへの投資を促進ししている。こうしたことから、同地域のファイバレーザ切断市場は収益の期待できる市場と見られている。
2017-2025年、世界ファイバレーザ切断装置市場調査の要点
・家電機器セグメントが、予測期間で4.3%の成長率が見込まれている。
・3Dレーザ切断装置セグメント、2018-2025年に最高のCAGR 5.6%成長が予測されている。
・APACは、予測期間に最高のCAGR 4.1%成長が予測されている。
(詳細は、www.esticastresearch.com)