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OSRAM、米国のVCSEL企業Vixarを買収

May, 8, 2018, Munich--OSRAMは、米国のVixar Incを買収し、半導体ベース光セキュリティ技術に同社のノウハウを加えた。
 OSRAMは、赤外LEDsと赤外ダイオードレーザではすでに技術リーダーであるが、VCSEL分野でVixarの専門技術を加えると、OSRAMの技術は比類のない幅を持ち、製品ポートフォリオも広がる。VCSELは、モバイルデバイスの認証アプリケーションで現在、主として知られているが、ジェスチャ認識、また医療、産業および自動車アプリケーションの測距にも利用できる。Vixarは、VCSEL業界のパイオニアが設立し、1990年代後半に、VCSELを初めてデータ通信市場に持ち込んだ。また、ごく最近では、2005年にVixarはセンシングアプリケーション追求の基盤を築いた。同社の従業員約20名は、買収の結果、OSRAMに移転する。Vixarは、運用および最終結果の両方で利益が得られる。両社は、財務詳細を公表しないことで合意している。買収完了は夏の予定。
 「Vixarの買収は、特に急成長するセキュリティ技術において、当社の専門技術を強化する」とOSRAM Licht AGのCEO、Olaf Berlienはコメントしている。OSRAMは、赤外光半導体では技術リーダーであり、すでに指紋センサ、虹彩スキャナ、および2D顔認証向けに光源を市場に出している。買収した技術は、超コンパクトな3D顔認証を含め、さらなるセキュリティ技術に道を開くことになる。スマートフォンや他のコンシューマ機器のアンロックに加え、そのような技術は産業分野で高度なセキュリティアクセス制御に利用できる。
 VCSEL技術が3D環境データを取得する方法は、ジェスチャ認識、拡張現実、ロボティクス、近接センサから自動走行車までのあらゆるものにアプリケーションを持つ。Vixarは、ファブレス半導体会社であり、光電子市場に製品を供給するために商業ファンドリで構成されるロバストな大量サプライチェーンを展開している。OSRAMの幅と奥行きのある半導体経験が、急成長するVCSEL市場向けの製造能力を一段と強化することになる。
(詳細、www.osram-group.com)