FlexEnable社、フレキシブルディスプレイ技術を中国にライセンス

September, 4, 2017, Cambridge--FlexEnableは、Truly Semiconductorsと技術移転およびライセンス契約に署名した。FlexEnableは、フレキシブルディスプレイとセンサ向け有機エレクトロニクスの開発および産業化のリーダー、Truly Semiconductorsは中国の大手ディスプレイメーカーの一社。取引の目的は、FlexEnableのフレキシブルOLCD技術を2018年内にTrulyのラインで量産すること。
　高性能と低コストの製造工程によりOLCDは、大面積、低コスト、高輝度の長寿命フレキシブルディスプレイを供給できる唯一のディスプレイ技術。曲げ半径20㎜以下が可能であるのでOLCDは、コンシューマエレクトロニクス、スマートホームアプライアンス、自動車、デジタルサイネージなど、幅広いアプリケーションで市場ニーズに対応している。
　OLCDは、FlexEnableのフレキシブル低温有機薄膜トランジスタ(OTFT)バックプレーン技術をベースにしている。これは、TAC、PETなどのローコストプラスチック基板を使う既存のTFT LCD製造ラインで製造可能である。OTFTバックプレーンは、アモルファスシリコンよりも電気的性能が優れているので、プラスチックLCDにガラスベースのLCDと同等のディスプレイ品質と信頼性を付与できる。しかも、薄く、軽量で表面は飛散防止になる。
　OLCDを採用する初めてのディスプレイメーカーであるTrulyは、中国汕尾市の同社製造ラインに工程を導入する。初の製品サンプルは、2018年早期に商業上の提携先に供給し、量産は2018年後半の見込み。
(詳細は、www.flexenable.com)