August, 31, 2017, Taipei--デジタイムズリサーチ(Digitimes Research)によると、これまで価格に制約されてトンネルや工場の監視に限られていたLiDARセンサは、自動運転、ドローンや家庭用ロボットアプリケーションで採用が拡大する見込みである。これは、ベンダーが低生産コスト、小型サイズの固体LiDARセンサを開発しているからである。
LiDARセンサは、悪天候ではミリ波レーザに劣るかも知れないが、通常の天候では距離と対象物認識で遥かに優れている。
LiDARセンサは、機械的なスイベルに依存してレーザビームの放出角を変え、対象物の形についての3D情報を集めるので、重くて製造コストが高かった。固体LiDARセンサは、機械的スイベルを使うことなくレーザビーム放出角を変えることが可能である。
米国のVelodyne LiDARは、機械的スイベルに匹敵する、ハイブリッド固体LiDARセンサモデルを発表した。また、Quanergy Systemsは完全な固体LiDARセンサ、S3を発表し、2017年に250ドルで販売を始める計画である。さらに別のベンダーも安価な固体LiDARセンサモデルを開発しており、これにはイスラエルのInnoviz Technologies、米国のTriLumina、カナダのLeddarTech、Phantom Intelligenceがある。
LiDAR技術は、ロボットが衝突を避けるために周囲の物体を検出し距離を確定するために使用可能である。米国のNeato Robotics、中国のEcovacs Roboticsは、家庭用の掃除ロボットにLiDARセンサを採用している。