3Dスキャナ市場、2023年に59億ドル

August, 17, 2017, Maharashtra--マーケッツ&マーケッツ(MarketsandMarkets)のレポート「3Dスキャナ市場、2023年までのグローバル予測」によると、3Dスキャナ市場は、2017年の37億6000万ドルから、予測期間にCAGR 7.8%で成長して、2023年には59億ドルに達する見込みである。
　この市場の成長要因は、モデリングや分析のために大容量の3Dデータを採る必要性が増えてきていること、品質制御に対する注目度の向上、先進的医療処置についての認識の向上など。

リバースエンジニアリング・アプリケーション向け3Dスキャナ市場が2017-2023年に高い成長率
　リバースエンジニアリング向け3Dスキャナ市場は、予測期間に高い成長率が見込まれている。自動車、航空宇宙&防衛、製造などの産業が、実物の設計変更や手製車両、スペア部品、その他の部品(製造がストップしたもの)の製造に3Dスキャナを使い始めた。3Dスキャナは、高精度、高速製品分析が可能であり、元の製品の変更も可能である。3Dスキャナのこれらの利点が、リバースエンジニアリング向けに市場の成長を後押ししている。

建築&建設産業向け3Dスキャナ市場、予測期間に大きな成長率
　建築&建設産業向け3Dスキャナ市場は、3Dスキャナ技術とCADなどのソフトウエアとの統合により、大きな成長率となっている。このような統合は、建築設計時間の最小化、建築情報モデリング(BIM)に関する全般的なコストの最小化に役立っている。3Dスキャナの利用は、橋梁や道路設計、モニタリング、検査に必要な現況情報の取得のための安全で素早い方法である。3Dスキャナで取得した計測データは、平面図、境界領域、立体図の可視化のために3Dおよび2D CADデータに変換される。この種の可視化は、エンドユーザがコンピュータからデータにアクセスする際に役立つ。

2017年アメリカ地域が3Dスキャナ市場で最大シェア
　アメリカは、北米と南米で構成される。様々な3Dスキャニング技術が早い段階にこの地域で採用され、多様なアプリケーションで使用されてきた。例えば、品質制御、ラピッドプロトタイピング、リバースエンジニアリングが様々な産業で使用されている。これには、自動車、航空宇宙が含まれる。さらに、アメリカは3Dスキャナを新しい新興アプリケーションに最も早く採用した国の1つである。例えば科学捜査、犯行現場検証、ファッション&宝石などである。