August, 16, 2017, 東京--ミネベアミツミ株式会社は、日本政策投資銀行(DBJ)と共同で医療用、航空機用、産業用、及び燃料システム向けの精密機械金属加工をしているC&A Tool Engineering, Inc.(C&A)の全株式を取得することで、出資者と合意した。
この共同出資における出資比率はミネベアミツミが51%、DBJが49%。今回の 買収に関わる買収金額に関しては非公開。
ミネベアミツミは、米国の子会社New Hampshire Ball Bearings Inc.(NHBB)を中心に、ドイツのmyonic GmbHやCEROBEAR GmbHと協業して米国向けの航空機、医療用及び産業機器向けのボールベアリング市場の開拓や新しい生産技術の開発をしてきた。
C&Aは米国インディアナ州に3つの工場を持ち、ミネベアミツミグループと、彼らが保有するコアビジネスとミネベアミツミグループにない精密機械金属加工技術と協業する事で、以下のシナジーが期待できる。
・今後も成長が見込める米国の医療産業分野で、ベアリング及びベアリング以外のミネベアミツミグループ製品の拡販が期待出来る。
・C&Aは最先端のアディティブマニファクチャリング技術(3Dプリンティング技術)、直接金属レーザ焼結(DMLS)を擁している。ユーザが、米国食品医療品局(Food and Drug Administration)に申請をして承認を得る際に技術サポートを提供できる最初の企業の一つ。今後DMLSをさらに進めて利用することで製品売上が伸びるだけではなく、C&AのDMLS技実とのシナジーが期待できる。
また、DMLS技術をミネベアミツミグループの他の事業部に横展開することで、コスト競争力がある製品開発が可能になる。
・C&Aは航空機分野でもハードメタル系の精密機械金属加工に高い技術を有していて、米国でエンジン関連部品のビジネスを拡大している。NHBBも米国の航空機分野に多くのベアリングを納入しているのでC&Aの製品を取り込むことで、航空機分野で製品レンジが多角化され市場で優位性を得ることができる。
・ミネベアミツミが現在進めている医療分野への進出を加速できることが期待できる。
(詳細は、www.minebeamitsumi.com/english)