July, 25, 2017, Cincinnati--Arkemaは、バイオソース・ポリアミド11チェーンに今後5年で約5億ユーロの投資計画を発表した。目的は、特に自動車、3Dプリンティング、スポーツおよびエレクトロニクスなどの消費財市場の顧客の力強い成長を支持すること。この主要投資により、グループのポリアミド11の世界的製造能力は50%増となる。同プロジェクトは、先端材料の開発を促進するという同社の戦略に一致している。
グループの計画では、今後5年で、アジアでキャスターオイルからRilsan-PA11バイオソースポリアミドを製造する世界規模の工場の建設に5億ユーロ投資する。アミノ11モノマーとそのポリマー、Rilsan-PA11の両方を製造する新工場は、2021年後半に稼働する予定。これによりArkemaは、Rilsan-PA11(粉末と顆粒)の製造能力を50%増やすことができる。この投資には、Pebax、特にアミノ11が主要成分であるPebax RNewの世界的製造能力50%増も含まれる。Pebax RNewは、バイオソース・ポリアミドエラストマであり、固有の特徴を持っている。特にスポーツやエレクトロニクス市場にあてられるエネルギー回復、柔軟性などの特徴である。
今度のこの工場で、Arkemaは第2アミノ11モノマ製造サイトを持つことになり、これはフランス、マルセイユの歴史のあるサイトを補完するものとなる。
Rilsan PA11は、唯一の高性能100%バイオソース・ポリアミド。特にエレクトロニクス、3Dプリンティング、自動車市場の最も厳格なアプリケーション向けに資格があり、金属の代わりになる。
今回の投資は、材料の軽量化と設計の重要課題にバイオソース・ソリューションで応えることで、アジアの顧客からの強い要求を満たす長期的な取り組みを示している。次の数年で、アジアにおけるこれらの市場の年成長率は7%程度と予測されている。
このプロジェクトで、アジアにおいてすでに販売の40%を達成している特殊ポリイミドビジネスが、この地域における同社の産業的、商業的およびR&Dプレゼンスを強めることになる。
(詳細は、www.arkema.com)