May, 18, 2017, London--IHS Markitの調査によると、パネルメーカーがプレミアムTV市場をターゲットにしているので、アクティブマトリクス有機発光ダイオード(AMOLED) TVパネル出荷は、2017年からCAGR 42%成長で、2023年には1000万台を超える見込みである。
パネルメーカーは、差別化された画像品質を持つAMOLED TVパネルラインナップを継続して増やしており、狙いはプレミアムTV市場である。とは言え、AMOLED TVパネルの高い製造コストが、出荷増の制限要因になると見られている。
「LG Displayは、超高精細(UHD) AMOLED TVパネルの出荷を継続して増やしている唯一のサプライヤーであり、一方で同社はフルHD AMOLED TVパネルの量産を2017年に停止する計画である」とIHS Markitのディスプレイ調査主席アナリスト、Jerry Kang氏は話している。
「このことは、ほとんどのTVブランドがAMOLED TVがプレミアムTV市場で競争力が強まると認識していることを示している。AMOLED TVパネルの相対的に高い製造コストを考えると、この市場は、ハイエンドTV市場と比べても価格重視ではない」。 65インチUHD TVパネルは、2017年にはAMOLED TVパネル総出荷の48%を占めると見られている。
IHS Markitの「大型AMOLED技術&市場」レポートによると、ほとんどのAMOLEDパネルメーカーがインクジェットAMOLEDプロセスの開発に取り組んでいる。それが、製造コスト低下の実行可能な方法であると見なされているからである。しかし、プロセスで用いられる可溶性発光材料で課題に直面しており、低い性能歩留まりとなっている。
「パネルメーカーは、装置および材料サプライヤーと共同して、インクジェットAMOLEDプロセスを開発、最適化しようとしている、狙いは2019年までにインクジェットプリンタを使ったAMOLED TVパネルの量産である」とKang氏は話している。