February, 14, 2017, Sarasota--Zion Market Researchが発表した「Liquid Crystal on Silicon LCoS) 市場、分析と予測、2016-2022」によると、世界のLCoS需要は2016年に約7億1799万ドルだった。市場は、2017-2022年にCAGR 30%をやや上回るペースで成長して、2022年には34億6560万ドルに達する見込みである。
LCoSは、シリコンバックプレーンベースの反射マイクロディスプレイ技術。液晶を制御する電気回路がシリコンチップ上に作製され、さらに高反射面で被覆されている。回路がピクセルの背後にあり、光パスの障害とならないので画像品質が非常によくなる。このようなデバイスは、ピコプロジェクタおよびプロジェクタ市場でDLP(Digital Light Processing)と競合する。
LCoS市場は、製品とアプリケーションに基づいて分類されている。LCoSを使う主要製品セグメントは、プロジェクタ、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、ヘッドアップディスプレイ(HUD)。LCoS市場の主要アプリケーションセグメントには、コンシューマエレクトロニクス、自動車、航空機、医療、軍事および光3D計測が含まれる。基本的なHMDモデルもビデオやゲームベースのアプリケーションで人気が出ている。
コンシューマエレクトロニクスが市場で最も魅力的なアプリケーションであり、これに続くのが航空機。先進的なパネルが航空機のHMDやHUD製品に使用されている。コンシューマエレクトロニクスが最速成長アプリケーションであり、予測期間中CAGR 32.2%程度の成長が見込まれている。航空機アプリケーションも、HUDとHMD製品の両方に進んだLCoSパネルを使用している。
2016年、北米が最大LCoS市場であり、これにヨーロッパが続いている。アジアパシフィックLCoS市場は最速成長率を記録すると予測されている。この地域では、プロジェクタ市場の高成長とコンシューマエレクトロニクスの需要増が成長の原動力になっている。
(詳細は、www.zionmarketresearch.com)