January, 18, 2017, Toronto--TechNavioの市場調査によると世界スーパーコンピュータ市場は、2017-2021年の予測期間にほぼCAGR 7%で成長する。
TechNavioの調査アナリストは、市場をエンドユーザタイプに基づいて、政府機関(46.80%)、研究機関(34.40%)、商用産業(18.80%)に分類している。
政府機関向け世界のスーパーコンピュータ市場
政府機関によるスーパーコンピュータの調達は、国家にとって重要分野である経済競争とセキュリティの重要性拡大が後押ししている。政府機関向け世界のスーパーコンピュータ市場は、2021年には約20億ドルの販売額となる見込みである。
「米国政府は、最速スーパーコンピュータに関して中国と競争するために2015年にHPC研究、開発、導入に向けて連邦戦略を統合した。米国は、初のエクサスケールシステム、世界最速スーパーコンピュータを構築するために国家戦略コンピューティング・イニシアチブ(National Stragegic Computing Initiative)を設立した」とTechNavioの主席アナリスト、Sunil Kumar Singh氏は説明している。
研究機関向け世界のスーパーコンピュータ市場
研究機関は、政府系と私的のいずれも、スーパーコンピュータの早期導入者(アーリーアドプタ)である。宇宙機関は、そのようなシステムを使って、複雑な計算や仮定に基づくシミュレーションモデル作成することで宇宙の複雑さを研究、理解してきた。さらに、主要な大学が、バイオテクノロジーや工学などの分野のプロジェクト研究を行うためにスーパーコンピュータを使用している。
商用産業向けスーパーコンピュータ世界市場
商用産業からのスーパーコンピュータ需要は現在増加中である。より手ごろな価格の小型・中型スーパーコンピュータが利用できるようになっているからである。また、エンタプライズも政府機関と協働している。例えば、米国企業は、国家のNSF(全米科学財団)支援大学やDOE(エネルギー省)研究所の運用するプログラムによりスーパーコンピュータ投資と専門技術を利用することができる。