July, 14, 2016, Marlborough--Block MEMSは、少なくとも100フィート離れた距離から微量の化学物質を検出できるシステムの開発にIARPAから980万ドルの契約を獲得した。ブロックは、量子カスケードレーザ(QCL)ベース赤外検出システムの開発メーカー。
契約は、Standoff Illuminator for Measuring Absorbance and Reflectance Infrared Light Signatures (SILMARILS)プログラムの一環であり、オハイオ州ライトパタソン空軍基地の米国空軍研究所が管轄している。
ブロックの技術担当VP、Dr. Anish Goyal、契約の審査官は、「爆発物残渣、化学兵器、毒性のある産業用物質などの微量化学物質の遠隔検出は、インテリジェンスコミュニティ、国防省、国土安全省では未だ満たされていない重要要件である。また、精度の高い遠隔化学的検出は、多くの商用アプリケーションもある。ブロックのQCL技術を先端のデータ分析学と組み合わせることで、SILMARILSプログラムの難しい性能目標を満たすことが可能になる」とコメントしている。
契約に従いブロックは、新しい広帯域可変、高いパルスエネルギーの量子カスケードレーザ(QCL)および次世代検出アルゴリズムを開発する。目的は、幅広い範囲の表面に数100の化学物質を検出、特定すること。ブロックはこれまでに、複数の政府プログラムで遠隔化学的検出能力の実証に成功しており、今回はその技術を実世界の状況で利用できるように大きく前進させることになる。
(詳細は、www.blockeng.com)