July, 6, 2016, Victor--ニュースケールテクノロジーズ(New Scale Technologies, Inc)は、同社の微小Cobraファイバ位置決め装置をフル生産に移行し、すばる望遠鏡超広視野分光器(PFS)向けに月産200台とする。完全な人員配置、完全装備製造センタの成熟した製造工程を利用して、ニュースケールは2017年6月までにカリフォルニア技術研究所に2550台のCobra位置決め装置を納入する予定。
最密アレイに配置されたCobra位置決め装置は望遠鏡の超広視野分光器のファイバアレイを5µm精度で迅速に設置する。これにより、すばる望遠鏡は、ダークエネルギー、銀河の進化、銀河考古学など様々な目標研究調査を行う。
New ScaleのCEO、David Henderson氏は、「Cobra位置決め装置の開発における当社の技術的イノベーションから、ここ、当社工場で開発したコントロールされた効率的な製造工程を通して、われわれは近い将来、他のファイバ分光計プログラムに貢献できる独自の能力を獲得した」と話している。
同社によると8年に及ぶR&Dの成果は以下の通り。
・独自の特許ロータリーピエゾモータ技術は、動作電圧(10V)を下げ、長寿命化(>400Kサイクル)を実現し、PFSアプリケーションに一意的に適合する。
・特許の駆動エレクトロニクスは、最密Cobraアレイに搭載できるほどに小型化、低電力化されている。
・以下のPFS科学仕様をみたす評価済みCobraシステム設計。
8㎜アクチュエータアレイ間隔、ファイバ監視領域は直径9.5㎜。
5µmファイバ位置決め、<0.3°ファイバチルトおよび<25µmファイバデフォーカス
電力なしの確実な位置保持能力、反動ゼロ。
効率的な標点位置収束能力
・32の固有Cobraコンポーネントのグローバルサプライチェーン。
・Cobra月産200を可能にするアセンブリツール、フィクスチャ、プロセス。
・品質保証と100%インラインテスト法ですべての重要Cobra使用を評価。
・高度に訓練された経験豊富なマイクロメカトロニック製造人員。