January, 27, 2014, Cambridge--IDTechExは「透明導電フィルム(TCF)2014-2024:予測、市場、技術」レポートを発表した。
透明導電シート(ガラスまたはその他の基板)は、タッチスクリーン、ディスプレイ、照明、太陽電池を含む様々な用途で用いられている。これはすでに安定した大規模ビジネスになっている。ノンディスプレイ(タッチを含む)だけで、2014年にはシートレベルで14億ドル規模となる見込みだ。これは、2014-2024年の予測期間にCAGR 6%で成長する急成長分野である。
この市場は変革期にある。ニーズが変化しつつあり、したがってソリューションも変わる。
ニーズを変える主要なトレンドは、超低シート抵抗値と機械的柔軟性。電流駆動OLED照明や太陽電池などの新しいアプリケーションが出てきており、これらが要求するシート抵抗値は既存の容量タッチ技術で求められる150-250Ω/sqmよりも遙かに低い。一方で、タッチアプリケーションそのもののサイズも大きくなってきている。
機械的な柔軟性も強まる傾向がある。短期的には、耐久性が段階的に導入され、曲げられるものに先だって固定カーブのデバイスが続くものと見られている。
ソリューションやサプライヤーが多くて購入者が少ないと、業界ではコスト圧力も強まる。同時に、多くの主要な最終アプリケーションが急速にコモディティ化すると、コストが重要な差別化要因となる。これは、価値連鎖全体に対するコスト圧力になる。
インジウムリン酸化物(ITO)が現行のソリューションであり、ほぼ市場全体を牛耳っている。ITO・オン・ガラス(ITO-on-glass)は、結果はよいがアニーリング温度が高く、固い。ITO-on-glassは、タッチスクリーン分野で早々とITO-on-PETに市場シェアを取られた。ITO-on-PETは、シート抵抗は高いものの、ローコストであり、耐久性があり、限定的ではあるが柔軟性がある。この交代は、タッチ分野(特に大型)からの需要増と相まって、世界中でITO-on-PETの製造能力増強投資を後押しした。
ITO-on-PETそのものも圧力に直面している。インジウム原料のコストに関連した不確実性により、多くのユーザが代替品を検討せざるを得なくなっている。主な新しいソリューションには、銀ナノワイヤ、カーボンナノチューブ、PEDOT、グラフェン、様々なメタルメッシュ技術が含まれる。
多くのITO代替品も市場に出てきている。
(詳細は、 www.idtechex.com)