April, 8, 2016, 東京--NECは、アンゴラケーブルズ社(Angola Cables, SA)と締結したアンゴラとブラジルを結ぶ大容量光海底ケーブル敷設プロジェクト「SACS(South Atlantic Cable System、サックス)」の建設を開始した。稼働開始時期は2018年中旬の予定。
「SACS」は、アフリカ大陸と南米大陸間を結ぶ南大西洋を横断する世界初の光海底ケーブルシステムであり、NECにとっても大西洋で初めて手掛けるプロジェクト。この海底ケーブルは、アンゴラのルアンダ(Luanda)とブラジルのフォルタレザ(Fortaleza)を結ぶ、総延長約6,200kmの光海底ケーブル。また、一波長あたり毎秒100100Gbpsとなる最新の光波長多重伝送方式に対応し、建設時設計容量として40Tbpsの伝送が可能。
「SACS」の建設には、国際協力銀行(JBIC)のバイヤーズクレジット(輸出金融)が活用される。JBICは、アンゴラ国営のアンゴラ開発銀行を通じて、建設資金の一部をアンゴラケーブルズ社に融資する。
アンゴラは、石油やダイヤモンドなどの豊富な資源を背景とした経済成長に伴い、国際通信が急増している。特に経済大国のブラジルや、ブラジルを経由した米国との通信を可能にする国際通信ケーブルの整備が求められている。
「SACS」はこのようなニーズに応える。「SACS」は、陸揚げ地のブラジル・フォルタレザで米国に繋がる海底ケーブルと接続することで、今後も予想される両地域間の通信需要増に対応する。