April, 5, 2016, Taegerwilen--オプテック・コンサルティング(Optech Consulting)の市場調査によると、材料加工向けレーザの世界市場は、2015年に32億ドルだった。
市場は、2014年の31億5000万ドルから成長している。米ドルでは2%、ユーロでは22%の成長。成長率の違いは、ユーロ-ドル交換レートによるもので、2015年は前年に対して20%増となっている。
ドルベースでレーザ市場は2015年に2%増だったが、レーザシステム市場は118億ドル。システムにおけるレーザのシェア平均値は、2014年の26.5%から2015年はわずかに増加して27%。厳しい競争市場のため、レーザ価格の著しい低下により、この増加は数年で終わった。競争の原因は、他のレーザタイプの確立されたアプリケーションへのファイバレーザの参入、ファイバレーザ市場への新規参入者によるアグレッシブな製品値付けによるものである。
材料加工用のファイバレーザは、2015年に世界市場規模11億6000万ドルに達した。前年は9億4000万ドルだった。これにより、材料加工におけるファイバレーザのシェアは、2014年の約30%から2015年には37%に上昇。わずか10年前、2005年では、材料加工におけるファイバレーザの市場シェアは4%に過ぎなかった。他の固体レーザは、2015年では市場の26%を占めた。これには、多様な波長のダイオード励起固体レーザ、超高速固体レーザ、ディスクレーザ、フラッシュランプ励起レーザ、ダイレクトダイオードレーザが含まれる。ガスレーザセグメントは、37%のシェア、エキシマレーザとCO2レーザで構成。エキシマレーザは、主にマイクロリソグラフィ、フラットパネルディスプレイアニーリングに使用される。ここでは、他のレーザタイプは、エキシマレーザが提供するパラメータを簡単には出せない。対照的にCO2レーザは、ファイバレーザにより置き換えの主要ターゲットである。この状況は変わると見られている。切断や溶接における高出力CO2レーザは、すでに大部分がファイバレーザに取って代わられ、ローパワーCO2レーザは簡単には置き換えのターゲットにならない。この種のレーザは主に、非金属加工アプリケーションに用いられ、その波長に優位性がある。EUVマイクロリソグラフィCO2レーザも、他のレーザタイプに対して選好される、これも波長のためである。結果、ファイバレーザメーカーは、固体レーザやダイオードレーザとの競争に注力している。ファイバレーザメーカーは、低価格で切断やマーキングへの販売を伸ばすだけでなく、積層造形などの新しいアプリケーションもターゲットにしている。
(詳細は、www.optech-consulting.com)