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IPエッジルータ投資、2001年テレコムクラッシュ以来初めて下降

March, 14, 2016, St. Louis--IHSの「サービスプロバイダールータとスイッチトラッカー」によると、サービスプロバイダールータとスイッチ世界市場は2015年に前年比1%減、144億ドルとなった。
 「2015年は、2009年の金融危機による落ち込みを別として、2001年テレコムクラッシュ以来初めてIPエッジルータ投資が減少した。サービス機能を物理的なエッジルータから移行させようとするキャリアの進行中のトレンドがここに作用していると見ている。キャリアは投資に慎重になっているが、一方でネットワークファンクション仮想化(NFV)技術を使って、こうした機能を商用サーバに導入しようとしている」とIHSのキャリアネットワークシニア調査ディレクタ/アドバイザ、Michael Howard氏は指摘している。
 「その結果、キャリアルータとスイッチの2015-2020年、CAGRは横ばい0.3%と予測している」。

主な調査結果
・2015年第4四半期(4Q15)、サービスプロバイダールータとスイッチ販売額は前期比8%増、37億ドル。
・100GEへの移行によるコアルータのアップグレードと置き換えで、4Q15の前年同期比好調が続いた。
・しかし、全3カテゴリ、エッジおよびコアルータとキャリアEthernetスイッチ(CESs)は、2015年通年では市場全体で1%減だったが、前期比では増となった。
・APACは、2015年のキャリアルータとスイッチが大きく落ち込んだ、これは中国と日本で投資が大きく減少したためである。
・オーストラリア、韓国、シンガポール、フィリピンに牽引された残りのアジアの急上昇がなければ、「悪いアジア」はさらに悪化していたと考えられる。
・2015年、上位4メーカー、Alcatel-Lucent、Cisco、Huawei、Juniperの優位は変わらず。