通信用途光アイソレータ世界市場、2015年に5億1720万ドル

March, 1, 2016, Aptos--エレクトロニキャスト(ElectroniCast Consultants)は、光通信および特殊アプリケーション光アイソレータ消費額世界市場予測を発表した。
　幅広い市場調査によると、世界の光アイソレータ消費額は、2015年、通信アプリケーションが牽引し、シェア74.1%、5億1720万ドルとなった。今後年率5％で成長して2020年には6億6000万ドルと予測されている(ピーク値は2019年)。光アイソレータは、プライベートエンタプライズアプリケーションでは広く使われているわけではない。とは言え、CATV制御デバイス導入では光アイソレータの年間利用は、金額でわずかに増加すると予測されており、成長の原動力は主にFTTHマルチメディアアプリケーション。
　光アイソレータは様々な軍/航空宇宙アプリケーションで利用されている。これらは信頼性と性能を確保するために厳しいテストと苛酷環境ファイバオプティク認定(HEFO)を必要とする。光アイソレータを含む、レーザベースのファイバオプティク技術は、空、海、地上、宇宙アプリケーション、特に高振動と乱暴な取り扱い状況で幅広く使用されている。
　特殊アプリケーションカテゴリの主要ユーザグループは、研究室/R&Dおよび産業。デバイスタイプ光アイソレータは、レーザダイオード、ファイバレーザ、固体レーザ、量子カスケードレーザ(QCL)とともに用いられる。QCLは、電磁スペクトルの中赤外から遠赤外領域で発光する半導体レーザ。特殊アプリケーションで用いられる光アイソレータは、コンポーネントタイプではなく、高出力(>300mW)デバイスタイプとなることが多い。したがって、これらのアイソレータは低出力用に対して大きな価格プレミアムがついている。
　これらの高出力アイソレータは、ノイズ削減、医療イメージング、モードロックレーザ用のパルス選択、センシング、再生スイッチ、ディスクマスター、光トラッピング、位相シフタ、周波数変調分光学や一般シャッタリング用途。光アイソレータは、他の特殊アプリケーションでも用いられ、これにに含まれるのは、産業、構造物および他の多くの通信製品志向製造/テスト/R&D用途など。