December, 22, 2015, Wellesley--BCCリサーチ(BCC Research)によると、予測期間を通じて商業的成功を達成すると考えられるマイクロセンサ技術とそのアプリケーションには、大きな財務リスクとリソースコミットが必要になる。
センサは、物理的刺激(熱エネルギー、電磁エネルギー、音響エネルギー、圧力、磁気、動作など)、特定の化学的あるいは生物学的実体に対して信号を生成することで反応するデバイス。マイクロセンサは一般に、サブミクロン(<0.1µm)からミリメータサイズ。このレポートは、マイクロセンサを3つに分類している。マイクロ電気機械(MEMS)、バイオセンサ、ナノセンサ。
マイクロセンサは、最高成長技術分野の1つ。2015年、マイクロセンサ世界市場は、約109億ドルとなる。その後、CAGR 11.7%成長で、2020年までには市場は189億ドルに達する見込みだ。MEMSセンサセグメントは、2014年で世界市場の60.3%シェアであるが、2020年にはそのシェアは50.7%に落ち込む。バイオチップセグメントは、2014年の35.4%シェアから、2020年にはシェアは46%に上昇すると予測されている。一方、ナノセンサセグメントのシェアは、2014年の4.3%から2020年には3.3%に減少する見込み。
2014年、ライフサイエンスはマイクロセンサの最大ユーザーであり、市場の約44%を占めた。自動車分野が24%超、コンシューマ製品が約16%。予測期間を通じて、ライフサイエンスアプリケーション分野は市場シェアが52%程度に上昇するが、自動車とコンシューマアプリケーションは、それぞれ21%、15%に減少する見込み。
マイクロセンサとアプリケーション世界市場の急成長は、BCCリサーチのアナリスト、Andrew McWilliams氏によると、後退と難題なしには進まなかった。
「マイクロセンサ製品の範囲とアプリケーションは、過去数年で著しく成長したが、展望の誇大視は禁物である。マイクロセンサの中には、商業的に大きな成功をおさめたものもあるが、あまり成功しなかったもの(ほとんどのナノセンサ)もある。まだ、他の技術が発見段階、発展段階にあり、そのようなものの最終的な商用化には大きなリソースを必要とし、長期の回収期間と大きな財務リスクがともなう」と同氏はコメントしている。