DLP プロジェクタ市場、2020年に55億ドル

December, 18, 2015, Maharashtra--マーケッツ&マーケッツ(MarketsandMarkets)の「DLPプロジェクタ市場、2020年までの予測」によると、市場は2015-2020年にCAGR 6.3%で成長して、2020年には55億2000万ドルに達する見込みだ。
　現在のシナリオでは、DLP(Digital Light Processing)技術は主要なプロジェクション技術であり、ほとんどのデジタルスクリーンおよび他のアプリケーションでも使用されている。DLPプロジェクタは、高速動作が可能であり、画像は非常に高コントラストである。さらに、DLPプロジェクタは一般に他のタイプと比べると小さく、明るい。超短投影距離プロジェクタなどの画期的な製品デザインが狭い空間での投影の課題対処に成功しており、この市場は次の5年で伸びると見られている。
　DLPプロジェクタ市場の主要成長要因の一つは、映画産業におけるアナログスクリーンのデジタルスクリーンへの転換、特にAPAC地域であるとMarketsandMarketsは分析している。現在のシナリオでは、DLPプロジェクタは映画産業で使用される。これは3D映画の数の増加および従来式プロジェクタに対するコスト削減が理由。Barco N.V.(ベルギー), Christie Digital Systems(U.S.), NEC(日本)が映画産業向けDLPプロジェクタの主要メーカー。
　ワンチップDLPプロジェクタセグメントが最大市場シェアを占めると予測されており、予測期間を通じてDLPプロジェクタ市場における優位性が続く。これは重要アプリケーションでワンチップDLPプロジェクタ需要が伸びるためである。さらに、3チップDLPプロジェクタセグメントもDLPプロジェクタ展望を変える重要要素とみられており、予測期間を通じて著しい成長が見込まれている。これは、特にAPAC地域で、映画産業におけるデジタルスクリーンの採用が伸び続けるからである。
　DLPプロジェクタ市場で最大シェアが予測されているのはビジネスアプリケーション、一方教育および政府機関も2015-2020の期間に著しい成長が予測されている。高輝度、インタラクティブ、ウルトラショートおよびショートスロー(短い投影距離)、これら主要アプリケーションにおける可搬性など、多機能プロジェクタに対する需要が増加する。
　DLPプロジェクタ企業が多数存在することから、APACが、今後最大市場シェアを形成し、DLPプロジェクタ市場で優位を占めると見られている。