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IDC、四半期Ethernetスイッチ/ルータ市場調査を発表

December, 8, 2015, Framingham--IDC「世界の四半期Ethernetスイッチ調査と世界の四半期ルータ調査」によると、世界のEthernetスイッチ市場(L2/3)は、2015年第3四半期(3Q15)の売上額が61億ドルを超え、前年比2.0%増、前期比6.1%増となった。一方、エンタプライズおよびサービスプロバイダ(SP)ルータ世界市場は、並外れて力強い前期の成長を繰り返すことができず、3Q15は前年比ベースで横ばい、前期比では7.2%減に終わった。
 地域的に見ると、3Q15 Ethernetスイッチ市場は北米が最高パフォーマンスで、前年比8.2%増、前期比9.9%増と力強い成長を記録した。アジア太平洋(日本を除く)も前年比では手堅く3.9%増となった。これには主に韓国(前年比19.2%増)と香港(前年比13.4%増)が寄与している。中国も3Q15に、前年比で健全な3.6%増。一方、オーストラリアは3Q15に、四半期は減、前年比は5%減。西欧は0.8%成長でほぼ横ばいだが、国レベルでは大きな差が出た。前年比成長に寄与したのはアイルランド(31.7%増)、スペイン(10.5%増)、フランス(9.8%増)、オランダ(9.1%増)、これらを相殺した2桁減の国々はポルトガル、イタリア、デンマーク、ノルウェー。中東&アフリカ(MEA)地域は3Q15に前年比1%減だったが、ラテンアメリカ、日本、中・東欧(CEE)地域は3Q15、前年比でそれぞれ-10%、-19.8%、-22.5%と大きく減少した。
 IDCネットワークインフラストラクチャ担当VP、Rhhit Mehra氏は、「全般的に販売額とポート出荷は3Q15に回復したが、通常力強い10Gセグメントは前年比販売額では引き続き弱含みだった」とコメントしている。「いずれにしろ、10GbEとそれ以上の速度の出荷は、エンタプライズ、データセンタワークロード、サービスプロバイダインフラストラクチャなど多種多様な市場セグメントをサポートする力強い需要の証拠である。こう考えると、市場は相対的に健全であるが厳しい競争状態にある」と同氏は分析している。
 10GbEスイッチ(L2/3)の販売額は前年比1.6%減で22億ドル、一方10GbEスイッチポート出荷は前年比27.4%成長、3Q15に約850万ポートが出荷されたが、平均販売価格が下落を続けている。40GbEの販売額は3Q15に記録的な6億4400万ドルとなり、前年比で41.4%成長。10Gと40G Ethernetは当面、Ethernetスイッチ全体の主要な原動力であり続けるとIDCは見ている。1GbEスイッチの販売額は、わずかに低下した(前年比-0.3%)。このセグメントが引き続き価格低下に直面しているためである。
 エンタプライズおよびサービスプロバイダルータ3Q15世界市場は、前年比ベース横ばいだった。サービスプロバイダセグメントの前年比1.1%増は、エンタプライズルーティングの3.5%減によって相殺された。これは市場が、今後数四半期でソフトウエア・デファインドアーキテクチャがWANで定着し始めると見ているためで、エンタプライズマネージャもサービスプロバイダも同様に、この新しい機能の恩恵を受けることになる。
 3Q15、エンタプライズとサービスプロバイダルータ市場を合わせて、地域的なパフォーマンスは変化に富んでいた。MEAの3Q15は、前年比23.5%増と最高パフォーマンス、これに続くのが西欧で8.7%成長。ラテンアメリカ(2.7%増)、北米(-1.8%)、APxJ(-2.6%)は世界市場全体のパフォーマンスに近かった。Ethernetスイッチ市場では、CEEと日本は、3Q15は前年比で大きく落ち込んで、それぞれ13.6%減、22.3%減だった。