December, 4, 2015, Cambridge--IHSによると、エンタプライズルータの見通しは2015年上半期に改善が見られたが、第3四半期(3Q15)に販売が失速し、世界的な販売額は前年同期比5%減、8億9000万ドルとなった。
失速の原因は、北米とヨーロッパの大企業の業績が悪かったこと。また、サービスプロバイダからの需要が一時休止になったこと。これは、サービスプロバイダが、顧客プレミス装置におけるNFVの影響を評価しているためである。
調査結果の要点
・ローエンドルータは、再び最強セグメントとなり、高額ブランチルータから販売を吸い上げている。
・世界のローエンドルータ販売は、3Q15に前年比13%成長で、1億3700万ドルとなった。
・アジア太平洋地域が、主要地域の中で成長の原動力。中国は弱気のままだが、日本が回復し、それ以外のAPACも成長している。オーストラリア、ニュージーランド、インドの需要が貢献。
・長年の市場リーダー、シスコは3Q15のエンタプライズルータ販売の大半を占めた。プロケードは、米国連邦政府販売が季節的に高くなったためNo.2の座に返り咲いた。一方、HPはNo.3となった。