November, 12, 2015, Espoo--VTTのスピンオフ企業、Dispelixは、フィンランドのVTT技術研究センタが開発した新しいディスプレイを商品化しようとしている。
このディスプレイは、視覚情報を直接ユーザの視野に、メガネレンズのHD画像として映し出す。これによりスマートグラスは、スマートフォンやタブレットさえも置き換え、同時にユーザは周辺世界を見ることができる。
技術はライトガイド光学に基づいている。厚さわずか1㎜の薄い光学部材の形でガラスまたはプラスチックにディスプレイを製造することができる。薄さに加えて、この技術の利点には、大きくて高品質のバーチャル画像、優れた透明性がある。ディスプレイ素子は自由な形状に造ることができる。
ディスプレイの使いやすさには、ユーザの視野内にバーチャル画像を形成して眼精疲労を防ぐことも寄与している。Dispelixのディスプレイソリューションは、多様なユーザ要件を満足するようにカスタマイズできる。
「バーチャル画像は、3m離れた位置から60インチTVを見ることに相当する」と同社マネージングディレクタ、Antti Sunnari氏は説明している。
Dispelixは、商品化を加速するために資金調達、パートナーネットワークの形成に取り組んでいる。同社の目標では、量産と初期出荷は2016年の予定。