期待通りとは行かないが、早熟フォトニック結晶に大きな上昇傾向

October, 14, 2015, Wellesley--BCCリサーチ(BCC Research)によると、フォトニック結晶が牽引するセンシングは、現状の技術よりもスイッチングが著しく速くなる見込みがあり、膨大な潜在市場が実現すると見られている。
　とは言え、BCCリサーチの調査は、この技術が期待に沿うには、代替製造方法の開発に対する業界のやる気のなさと不安を捨てなければならないと指摘している。
　フォトニック結晶を使うコンポーネントやモジュールの世界市場は、2014年に約60億ドルだった。この市場は、5年(2015-2020)でCAGR 18.9％という成長予測を反映して、2015年に73億ドル、2020年に約174億ドルに達すると予測されている。
　LEDセグメントは最大で、5年予測CAGR 17.6％成長で、2020年には50億ドルに達する見込だ。バイオセンサは最速成長セグメントで、CAGR 40.3％成長、予測期間で4億2600万ドル増加し、最終年には5億220万ドルに達する見込だ。
　フォトニック結晶コンポーネントとモジュール市場は、8セグメントで構成されている。ディスプレイ、光ファイバ、LED、ディスクリートおよび集積光コンポーネント、イメージセンサ、太陽およびPVセル、レーザとスーパーコンティニウム光源、バイオセンサ。
　フォトニック結晶はシームレスな光スイッチングを約束する数少ない現実的な材料の1つ。
　BCCリサーチのアナリスト、Kaustubha Parkhi氏は、「フォトニック結晶の製造にしっかりしたロードマップがないことが、フォトニック結晶の普及促進にとって唯一の最も厳しい障害となっている。フォトニック結晶は材料無依存である。皮肉なことに、この無依存が、その採用を遅らせている。材料の違いは、製造工程の違いに帰着する。多様性はカスタマイズには大歓迎だが、エンドユーザ市場の大半は運用効率を維持するために実績のあるプロセスを好むので、短期的なサポートを制約することになる」と指摘している。