October, 6, 2015, 東京--ザイリンクスは、業界初の 16nm All Programmable マルチプロセッサSoC (MPSoC) を予定より 3 ヵ月早く初めて顧客に出荷したと発表した。Zynq UltraScale+ MPSoC の出荷を早めたことで、ザイリンクスの顧客は MPSoC ベースのシステムの設計と提供をただちに開始することができる。TSMC 社の 16FF+ (FinFET プラス) プロセスを採用した Zynq UltraScale+ MPSoC は、単位ワット当たりのシステム性能を最大 5 倍に引き上げ、セキュリティと安全性を備えた any-to-any コネクティビティを提供することにより、次世代システムの要求に対応する。Zynq UltraScale+ MPSoC は、次世代のエンベデッド ビジョン、先進運転支援システム (ADAS)、インダストリアル IoT (I-IoT)、各種通信システムの開発を可能にする。
Zynq UltraScale+ MPSoC
Zynq UltraScale+ MPSoC は、TSMC 社の 16FF+ プロセスを採用した業界初のヘテロジニアスなマルチプロセッサ SoC (MPSoC) 。Zynq UltraScale+ MPSoC は、単位ワット当たりのシステム性能を最大 5 倍に引き上げ、セキュリティと安全性を備えた any-to-any コネクティビティを提供することにより、次世代システムの要求に対応するとともに高い柔軟性を備えかつ標準規格に基づいたプラットフォームの開発を可能にする。Zynq UltraScale+ MPSoC は、クアッド コア 64ビット ARM Cortex-A53 アプリケーション プロセッシング ユニット、デュアル コア 32ビット ARM Cortex-R5 リアルタイム プロセッシング ユニットおよび ARM Mali-400 グラフィックス プロセッシング ユニットを含む 7 つのユーザー プログラマブル プロセッサを組み合わせている。また、Zynq UltraScale+ MPSoC ファミリは、ペリフェラル ホスト機能、セキュリティ/機能安全および高度なパワー マネージメント機能も内蔵。さらに、Zynq UltraScale+ MPSoC ファミリと SDSoC 開発環境を組み合わせることで、ソフトウェアで設計し、かつ、ハードウェアを最適化するシステムを実現できる。
All Programmable Zynq UltraScale+ MPSoC デバイスのイニシャル サンプルは現在出荷中。一般向けサンプルは 2016 年第 1 四半期に出荷開始予定。