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世界のテレコムCAPEX、2015年は力強さを維持、2016年は逆風予測

September, 25, 2015, Redwood City--DellOro Groupの調査によると、株式市場は不確かさが増しており、世界のGDP展望の下方修正が続いているが、2015年、世界のテレコムCAPEXは力強い投資水準を維持している。
 2015年上半期、キャリアは健全なペースでネットワーク投資を継続し、キャリアの大半は、2015年指針について重要な見直しを行っていない。
 為替変動の影響を除くと、2015年の投資増加傾向にヨーロッパと中国の寄与が大きい。とは言え、レポートは2016年には潜在的リスクがあると説明している。これは主に、チャイナモバイルやボーダフォンに対する期待縮小によるものであると見られている。
 DellOro Groupのキャリア経済アナリスト、Stefan Pongratz氏は「モバイルおよび固定通信装置市場とキャリアCAPEXの成長トレンドの間の相関関係は、2H14と1H15にいささか弱くなったが、これはキャリアによる投資配分の根本的変化と言うよりも、通貨変動よるところが大きいと当社は見ている」と指摘し、さらに「米ドル高騰による悪化で、世界的なCAPEXは1H15に約100億ドル落ち込んだ。しかし、為替変動の影響を除けば投資の伸びは低い1桁台であったと見ている」とコメントしている。
 同レポートは、前の2015年予測を維持しており、U.S.ドルでのキャリアCAPEXと収益は1桁台の高い率で落ち込みが続くが、一方、為替変動の影響を除くと、投資も収益も低い1桁台の成長を見込んでいる。