September, 4, 2015, 東京--三菱電機は、香港天文台から香港国際空港向け晴天時風観測用空港気象ドップラーライダ2式を受注した。海外での空港気象ドップラーライダ受注は国内メーカー初。
従来の電波を用いるレーダ装置では、雨滴や雲のない晴天時は風速測定ができなかったが、今回受注したドップラーライダは、単一周波数のパルスレーザを用いて大気中の塵や微粒子の動きを捉えることで、晴天時でも風速や風向きのリアルタイムな測定ができる。また、高出力光アンプを搭載することで、最大で34km遠方(世界最長)の風計測を実現。
2015年3月に納入し、現在運用中の雨天時風観測用空港気象ドップラーレーダとあわせて運用することで、全天候において香港国際空港の航空安全に貢献する。
三菱電機は、東京国際空港(羽田空港)向け晴天時風観測用空港気象ドップラーライダの更新案件も受注し、2015年3月に気象庁へ納入、現在運用中。