August, 7, 2015, Devens--ノースロップグラマンの子会社、AOA Xineticsが設計したデフォーマブルミラーを実装して、地上最大の太陽望遠鏡が稼働に一歩近づいた。
DKIST(Daniel K. Inouye Solar Telescope)は現在、ハワイのマウイ島、ハレアカラに建設中。歪のない画像を実現するために最新の適応型オプティクス技術を採用するDKISTは、前例のない高解像度太陽画像を提供することになる。
国立太陽天文台(NSO)と天文学研究大学連合の指導により、DKISTは次の点について研究者の理解深化に役立つ。磁場が太陽の物理的な特性にどのように影響し、太陽系でどんな役割を担い、地球にどのように影響するか、と言う点。
地上の望遠鏡は、太陽の観測でも夜空の星の観測でも、柔らかなレンズの働きをする大気乱流、つまり観測した像の形を絶えず変える大気乱流と闘わなければならない。
DKISTに必要とされている歪のない画像を与えるために、AOA Xinetics(AOX)は、1600のアクチュエータでデフォーマブルミラー(DM)を設計した。これは通常のアクチュエータ密度の4倍になる。このDMは、大気のぼやけの全てを除去するのに役立つ。これがなければ、望遠鏡の性能は制約を受けることになる。このミラーは、DKISTの望遠鏡から来る強力な太陽エネルギーに対処するために、内部熱管理システムも備えている。
超高信頼の最先端オプティクスと適応型オプティクスシステムの製造で20以上の経験を持つAOA Xineticsは、この複雑で、どこにも存在しないミラーを、DKIST動作環境の厳しい仕様にしたがって、迅速に設計することができた。AOXは、1600のアクチュエータを使用して、ミラー表面を平均誤差4nmで修正することに成功した。
(詳細は、www.northropgrumman.com)