August, 6, 2015, 東京--住友電気工業(住友電工)の発表によると、同社は世界トップクラスの小型化と機械強度の向上を実現し、使いやすい新型のMPO光コネクタを開発し、販売を開始した。
12本/24本などの複数の光ファイバを一括して接続することができるMPO光コネクタは光ファイバの高密度配線が容易に行えることから、データセンター内での需要拡大が続いている。
一方、MPO光コネクタを使った装置やパッチパネルではコネクタの集積度が高くなっていることから、小型化によるスペース効率の向上、ラック内での取り回しのしやすさ、挿抜時の作業性の改善などが求められていた。また、MPO光コネクタは固有の接続構造を有していることから、配線設計が複雑になるという課題があった。
住友電工は、はこれらの課題を解決し、使いやすさを大幅に向上させた新型のMPO光コネクタを開発し、販売を開始した。
特長は以下の通り
1. 小型化と機械強度の向上
・全長約38mmという世界トップクラスの小型化を実現。これによりラック内の装置やパッチパネルの配置の自由度が高まり、スペースを有効に使うことができる。
・世界トップクラスの機械強度を有していることから、コネクタの挿抜や配線作業を安心して行うことができる。
2. 使い勝手の向上
・プラスチック製の簡易な治具を用いて、ガイドピンのあり/なしの切替をユーザー側で容易に行うことができる。また、ユーザー側でキーの方向を変えて極性を変更できることから、トラブルフリーでMPO光コネクタの接続が可能になった。
・独自のプッシュプルアウターハウジングを採用。これまでにない直感的な操作でコネクタの挿抜が可能となり、接続作業ミスを防止する。
・プッシュプルアウターハウジングへの取り付け・取り外しが容易な独自のタブを使うことで、実装密度が高く手の入りにくい場所でも作業が容易に行える。