August, 5, 2015, 京都--オムロンは、取締役会において、制御機器事業におけるファクトリーオートメーション技術の開発と販売能力強化の一環として、米国のモーション制御機器メーカーである「デルタ タウ データ システムズ社」(DT社)の株式を100%取得してグループ会社化することについて決議し、株式取得契約を締結した。
株式の取得は条件の充足後9月初旬に完了する予定。これにより、オムロンは、製造装置を駆動させるモーション制御分野における技術開発力とエンジニアリング力の強化を図るとともに、両社の製品・技術を組み合わせた最適なモーション制御ソリューションを、両社の販売網を通じてグローバルに提供していく。
オムロンは、ファクトリーオートメーションのリーディングカンパニーとして画像処理センサなどの入力機器から、各種コントローラ、サーボドライバ、サーボモータなどの出力機器をはじめ安全対策機器、盤内制御機器まで幅広い制御機器を有し、これらを組み合わせた幅広いオートメーション技術を世界中の生産現場に提供している。
同社はこれまで、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)とモーションコントローラの機能を一体化した統合型コントローラ「NJ/NXシリーズ」を発売し、画像処理センサやサーボドライバなど様々な入出力機器をシームレスにつなぐことで従来型のPLCでは困難であった高性能なモーション制御を実現、この「NJ/NXシリーズ」を中核に、製造業の生産性や品質の向上に貢献するソリューションやエンジニアリングサポートを自動車やデジタル機器、食品分野などをはじめあらゆる製造業各社に提供している。
一方、DT社は、モーション制御に特化したコントローラの専業メーカーとして、世界最高水準のモーション制御を可能とするコントローラ「PMAC」を開発、製造、販売する業界屈指の技術開発力とシステムインテグレーション力を有しており、米国や韓国を中心とする半導体・液晶ディスプレイ製造装置や、工作機、包装機などのメーカーに提供している。
今回の買収により、オムロンは今後、DT社のモーションコントローラ「PMAC」を当社の幅広い製品群と組み合わせ、グローバルな販売網を通じて製造業各社に提供していく。またDT社の高いエンジニアリング力をもった販売網を活用し、オムロンの制御機器と「PMAC」を用いた最適なソリューションをDT社の顧客企業各社に提供していく。
(詳細は、www.omron.com)