半導体レーザ市場、2020年に76億9000万ドル

July, 23, 2015, San Francisco--トランスペアレンシーマーケットリサーチ(Transparency Market Research)の市場レポート「半導体レーザ市場－世界の業界分析、サイズ、シェア、成長、トレンド予測予測2014-2020」によると、世界の半導体レーザ市場は、2014-2020年にCAGR 7.1％で成長して2020年には76億9000万ドルを超える。
　半導体レーザ市場は、ヘルスケア、リソグラフィ、小型電子デバイス製造で採用が拡大することから、大きな成長が見込まれている。
　タイプ別半導体レーザ市場は、ファイバオプティクレーザ、VCSEL、コンパクトディスクレーザ、ハイパワーダイオードレーザ、赤色レーザ、紫色レーザ、緑色レーザ、青色レーザにカテゴライズされている。2013年、ファイバオプティクレーザが世界の半導体レーザ市場で売上シェアが44.4％だった。ファイバオプティクレーザは、一本のファイバで多数の信号を多重伝送できることから、LEDに取って代わりつつある。このセグメントは予測期間を通じて優位性を維持する見込だ。ハイパワーダイオードレーザは、半導体レーザ市場では最速成長が期待されている。このセグメントは、2014-2020年の予測期間においてCAGR 8.6％で成長する見込み。半導体レーザは、製造コストを抑えてハイパワーと高輝度要求を満たすために、ファイバレーザ励起での利用が増加している。これが、このセグメントの成長要因と見られている。材料加工、防衛、固体レーザ励起、コンシューマエレクトロニクス製造で使用されるハイパワーダイオードレーザの需要増も見込まれており、これが予測期間を通じてハイパワーダイオードレーザ需要を押し上げる。青色レーザとグリーンレーザが新しい技術として登場してきており、これらは光ストレージ、コンシューマエレクトロニクス製造、プリンティングアプリケーションで赤色レーザに取って代わりつつある。
　半導体レーザは、幅広いアプリケーションで用いられている。通信が半導体レーザの最大アプリケーションセグメントで、世界市場売上シェアは32.2％。半導体レーザは、光ファイバ通信、テレコム、フリースペース通信、海底通信、衛星通信などで使用されている。半導体レーザは、通信技術で使用される機器の伝送と増幅に用いられる。ハイパワーダイオードレーザは、産業および材料加工アプリケーションで膨大な可能性が見込まれている。
　APAC地域は、最大にして最速成長市場。2013年、APACは世界の半導体レーザ市場で売上シェアが37.5％だった。
　世界の半導体レーザ産業は、上位6社で固まっているようだ。Coherent Inc, ASML Holding NV, Rofin-Sinar Technologies Inc, Trumpf GmbH + Co KG および IPG Photonics Corp、これら6社で現在の売上シェア70％以上を占めている。コヒレントが、2013年の市場シェアで19.0％で、世界的リーダー。同社は、幅広いパワー、波長、パッケージソリューションを材料加工、科学、防衛、ヘルスケアアプリケーション向けに供給している。