July, 1, 2015, Wellesley-- BCCリサーチによると、3Dプリンティング市場は極めて多様であるので、R&D活動により継続的に新技術、新システムが市場に投入されている。同社の見方では、このような要素と、生産コストの急激な下落が3Dプリンティング市場を2ケタ成長に押し上げている。
3Dプリンティング世界市場は、2013年と2014年でそれぞれ28億ドル、38億ドルだった。この市場はCAGR 32.2%で成長して2019年にはほぼ152億ドルに達すると予測されている。業界の最大セグメントであるサービスは、デザイン開発、料金処理、装置の修理などのサービスを構成する。2014年、このセグメント全体で約20億ドルだった。これは、CAGR 31.4%成長で、2019年には約78億ドルに達する見込みだ。3D光造形(ステレオリソグラフィ)セグメントは、2014年に5億2500万ドルだったが、CAGR 27.5%で成長して2019年には18億ドルに近づく見込みだ。
3Dプリンティング、積層造形(AM)は、材料を層ごとに積み上げることでモノを造る技術群を指している。これは30年前に発明された。ASTMインタナショナルの定義では、「3Dモデルデータからモノを作製するために材料を加えていくプロセス、通常層ごとに加えていき、減殺製法の反対」。AMと3Dプリンティングは、互換的に使用される。
積層造形は、自動車や航空機から建築や医療機器までの産業に広がる。産業自体は、3つのセグメント、装置、ソフトウエア、サービスを含む。設計、開発、製造、サポートで、従来の製造技術に対する3Dプリンティング固有の利点により、多くの産業に激しい破壊が起こると見られている。破壊の主要エリアに含まれるのは、加速される製品開発、製品デザインや機能の強化、製造フットプリントの縮小、カスタムデザインの量産における低コストと柔軟性の拡大。
「市場は、地域的とアプリケーションの両方で極めて多様であるので、非常に魅力的である」とBCCリサーチのアナリスト、Alessandro Varotto氏はコメントしている。「多くの技術が利用可能になっており、開発中のものはさらに多い。全体としてAM製造は、コスト削減、製品開発の柔軟性で一般的な優位性を提供し、特注には理想的である」と同氏は付け加えている。