June, 24, 2015, Boston--ラクスリサーチ(Lux Research)の調査によると、採光照明と光センシングやコントロールを組み合わせた統合照明技術により24%の内部収益率(IRR)を達成し、照明エネルギーコストで最大270億ドルの利益を出すことができる。
採光照明技術は、90~95%の省エネをもたらす。これは天候に依存するものであるが、$10/m2~$43/m2というCAPEXのハードルは高い。とは言え、センサは1ドル/m2以下であり、これによって他の領域の節約ができる。クーリングコストは最大10%減となり、ランプの寿命を延ばし、保守コストも削減できる。
「採光技術の中には、資本回収期間が約5年、容認できるレベルとなっているものもあるが、その他の多くは10年以上、あるいは20年に延びるものもある」とラクスリサーチアナリスト、Alex Herceg氏は指摘している。
「結果的に、技術開発者は別の利点に目を向ける必要がある。例えば、光品質の改善、労働生産性の改善、これ以外の資金供給計画として、普及促進のために採光as-a-serviceなどだ」と同氏は語っている。
ラクスリサーチは、統合照明の経済性、どのように普及を促進するかを調査した。
・ターゲット市場は膨大である。商用ビルの照明はエネルギーエンドユーザとして2番目に大きく、年間消費の22%を占め、米国だけで年間に累積2740億kWhとなる。
・センサ付の採光によって資本回収期間が縮小する。採光とセンサを結びつけることは、1つの必勝法である。内部収益率24%は2倍になる。ここでモデル化したケースでは、センサと制御(7315ドル)の正味現在価値(NPV)は、センサと組み合わせてソーラ制御フィルム(7291ドル)の10年NPVと同等である。
・採光はスタートアップにとって温床になる。ラクスが取材した採光企業は、センサや制御と比べると5倍多い。比較的規模の大きな企業は、採光技術を概ね無視している。とは言え、Acuityは、先見の明があり、戦略的に買収を行い、ごく最近ではDistech Controlsを買収した。