June, 11, 2015, Southampton--サザンプトン大学の考古学者は、UK南西部とアイルランド間の古代金取引ルートの証拠を発見した。研究は、青銅器時代(2500BC)に両国間で金の取引があったことを示唆している。
研究では、ブリストル大学と協力して、アイルランドにおける最古の金工芸品の化学成分計測に新技術を用いた。研究結果から、計測した製品はアイルランド製ではなく、確かに輸入された金から造られたものであることが分かっている。さらに、この金は十中八九コーンウォール(英国最南西)であると見られている。
研究チームは、最先端技術、レーザアブレーション質量分析計を利用して、アイルランド国立博物館のコレクションの50の初期青銅器時代の工芸品から標本を抽出した。例えば、バスケットの飾り、ディスク、ルヌーラ(ネックレス)。微小片の鉛同位体を計測し、様々な場所から見つかった金鉱床の成分と比較した。継続分析の結果、考古学者は工芸品の中の金がアイルランドではなくコーンウォール製の可能性が高いと結論づけた。恐らく、スズ鉱業の一部として抽出され、取引されたと見られている。