June, 1, 2015, Tokyo--アンリツは、シグナルクオリティアナライザMP1800Aシリーズの機能を強化。SERDESなど各種高速シリアル伝送用デバイスの評価で必要とされる56G/64G BER測定器を開発。5月28日から販売開始。
今回開発したMP1861A MUXおよびMP1862A DEMUXは、MP1800A 32G BERTとの連動により、最高64.2G bit/sまでのNRZ Data発生およびBER測定を可能とする。また、ジッタトレランス測定、バスタブジッタ測定にも対応しており、CEI-56Gや400 GbEなどの最新の標準規格に対応可能。
サーバやネットワーク機器の通信速度を高速化するため、400 GbE, CEI-56Gなど、新たな高速インタフェース規格が検討されている。これら高速インタフェースに用いられるSERDESなどのPHYデバイスは、高速化に伴いシグナルインテグリティが課題となっており、BER、ジッタトレランス、バスタブジッタなどが重要な指標とされている。
シグナルクオリティアナライザMP1800Aシリーズはプラグインモジュール形式のBERT(Bit Error Rate Test:誤り率測定器)であり、信号発生器(PPG:Pulse Pattern Generator)、誤り検出器(ED:Error Detector)、シンセサイザ、ジッタ発生モジュール等を同時に搭載可能。 32G PPGおよびEDを複数搭載することにより、最大8chまで同期信号発生、同時BER測定が可能。
今回開発した56G/64G bit/s MUX MP1861Aは、32G 2ch PPGと組み合わせることにより、最高64.2G bit/sのNRZ Data信号を発生可能。また、56G/64G bit/s DEMUX MP1862Aは、32G 2ch EDと組み合わせることにより、最高64.2G bit/sの信号を受信し、BERを測定できる。32G BERTを56Gまたは64 Gbit/sに拡張することにより、100 GbEから400 GbEの研究開発にスムーズに移行可能。また、MP1800Aシリーズのジッタ発生モジュールを併用することにより、最大2000UI、250 MHzの高ジッタ変調周波数においては0.55UIの大振幅SJを発生させることができる。SJと同時にRJ・BUJ・SSC・ Dual Tone SJも発生させることが可能。さらに、MUXからジッタ付加されたData信号を発生しながら、DEMUX側でバスタブジッタを測定することができる。これにより、CEI-56G、400 GbEに対応したSERDESなどの高速シリアル伝送用デバイスのジッタトレランスとバスタブジッタを、高確度かつ十分なマージンをもって測定できる。