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欧州、光ネットワーク投資低迷から脱出、データセンタ100Gは上昇傾向

May, 29, 2015, Cambredge--IHSは、世界の光ネットワークハードウエア投資が2015年第1四半期(1Q15)に前年同期比5%増となったと発表した。これは、EMEAで改善が進んでいる印であり、また日本が100Gの大規模導入を準備しているためである。
 調査ダイレクター、Andrew Schmitt氏は、「光ネットワーキングのフォーカスは今ではメトロに移っている。この市場を特にターゲットにした新製品が発表され、製造予定となっている。これによってデータセンタや従来のサービスプロバイダは、さらに急速に大々的にメトロ100Gを採用するようになる」とコメントしている。
 「一方、サービスプロバイダ市場は、2つに分かれている、テレコ(telecs)とウエブコ(webcos)、それぞれ特殊な光トランスポートニーズと要求を持っている。ウエブコの投資は現在成長が急速である、したがってベンダはウエブコのニーズにロードマップを調整し、マーケティングしようとしている」とSchmitt氏は説明している。

調査結果の要点
・世界の光ネットワーク装置市場は、WDMとSONET/SDHを含め、1Q15に270億ドルだった。
・2四半期連続で前年比成長を達成し、ヨーロッパは光スランプから抜け出そうとしているようだ。その結果、ドルが強いことから、この地域は表題の数字よりよくなっている。ヨーロッパ市場で好調なのはAlcatel-Lucentで、売上は着実に上昇トレンドとなっている。
・世界のWDM売上は1Q15、前期比で9%増加したのでこれによって11四半期連続成長となった。
・世界的に100G投資成長が急速に増加しており、WDM総売上の約1/4を構成している、これは主にAlcatel-Lucent、Ciena、Cisco、Huawei、Infineraの売上となっている。
・インターネットコンテンツプロバイダ(ICPs)が引き続き急成長しており、将来的な投資は不安定と見られるものの、現在 は北米の光投資の約1/10を占めている。