Science/Research 詳細

光ファイバによる地盤モニタリング手法で道路陥没リスクを早期発見

October, 29, 2025, 東京--NTT株式会社(NTT)と産業技術総合研究所(産総研)は、既存の通信光ファイバを活用し、広範囲の地盤特性を常時モニタリングする手法を実証した。
さらに、空洞をモデル化したシミュレーションにより、地中空洞の形成を推定できる可能性を確認した。道路陥没リスクの発見に向けた従来の地中空洞化調査は専用の機器を用いた現地測定が必要であったため、数年に1回程度の点検周期だったが、今回の成果により、たとえば1日に1回といった高頻度で地中深さ約3~30mの広範囲の遠隔監視が可能になる。また、既存の地下管路(約62万km)に敷設済みの通信光ファイバを活用できるため、様々な場所を効率的に検査できる。この技術は、既存インフラを活用した広域・低コストな監視を実現し、都市防災・減災やインフラ維持管理の高度化への貢献が期待される。

研究成果は、2025年11月19日~26日に開催されるNTT R&D FORUM 2025 IOWN∴Quantum Leapに展示予定である。

(詳細は、https://group.ntt/jp)