October, 10, 2025, 東京--株式会社KDDI総合研究所(KDDI総合研究所)とアンリツ株式会社(アンリツ)は、世界で初めて、マルチコア光ファイバを用いた次世代の光海底ケーブルの遠隔監視システムを設計し、その試験環境において光伝送路特性の測定実証に成功した。
この試験では、KDDI総合研究所の知見を活用し、マルチコア光ファイバにおいて遠隔監視を可能とする光回路を組み込んだ光海底ケーブルシステムの試験環境を構築した。その試験環境において、アンリツ製の光パルス試験器「コヒーレントOTDR(Coherent Optical Time Domain Reflectometer)MW90010B」を用い、光海底ケーブルの運用・保守に必要な障害位置特定や損失分布の計測など、光伝送路特性の測定ができることを確認した。
これにより、これまで困難だったマルチコア光ファイバの品質状態やトラブルを遠隔から“見える化”し、光海底ケーブルの信頼性の向上と運用の効率化に大きく貢献する。
両社はこの成果を、2025年9月28日から10月2日までデンマークで開催される光通信分野で世界最大規模の国際会議「The 51st European Conference on Optical Communication(ECOC 2025)」で発表する。
(詳細は、https://www.kddi-research.jp)